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"初孫の誕生日に締め出された私、翌朝すべての援助をやめた" 第12話

母が守ってくれたもの

健が番つらかったのは、おのではなかった。いや、最初は違いなく、振り込みがなくなったことに困っていた。けれど、暮らしをて直すために計を見直し、保育料や費を自分たちで払うようになると、別のことが見えてきた。

母が来てくれたは、のが片づいていた。蔵庫にはべ物があり、悠斗のも洗濯されていた。由美子が疲れているには、母が悠斗を抱いて寝かせてくれた。健が仕事から帰ると、夕が温められるようになっていた。

当たりだとっていたものは、全部、誰かのと体力でできていた。

ある夜、健は妻に尋ねた。

「母さんに、ちゃんとありがとうって言ったこと、どれくらいある?」

由美子は、すぐには答えなかった。

「言ってたとうけど」

「本当に?」

「……なくとも、助かりますとは言ってたわ」

「助かりますと、ありがとうは同じじゃないよ」

由美子は、線を落とした。彼女もまた、母の伝いを受け取るうちに、それがいつのにか習慣になっていたのだろう。もちろん、由美子の体調が変だったことも、子育てに余裕がなかったことも事実だ。けれど、それは母たちを玄関のにたせていい理由にはならない。

その、健は母へ何度目かの話をかけた。やはり番号は使われていない。

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親戚に聞いても、「の希望で教えられない」と言われた。

「母さんに謝りたい」

健がそう言うと、叔父はため息をついた。

「謝りたいなら、まず自分が何をしたのか考えろ。許してもらうために謝るんじゃない。母さんが戻ってくる提で話すな」

話を切った、健は、母が持ってきたおもちゃをいした。悠斗の歳の誕に渡すため、のおもちゃを選んでくれたらしい。靴も買っていた。御祝儀袋に入っていた万円は、受け取っていない。

「おだけ振り込んでもらえれば助かるんだから」

由美子が話の向こうで言った言葉が、かられなかった。健も、その、それを否定しなかった。母に謝る代わりに、振り込みを期待していた。

その言葉をいすたび、健は自分の軽さに耐えられなくなった。

「俺、母さんたちに何をしてたんだろうな」

由美子は答えなかった。

数、健は弁護士に相談した。両親の居所をりたいと伝えたが、弁護士は首を横に振った。

「ご本たちから、所や連絡先を伝えないでほしいとく頼まれています。こちらから報をお渡しすることはできません」

「でも、息子なんです」

「息子さんであることは分かっています。だからこそ、ご本のを尊します」

健は、事務所をた、しばらく歩けなかった。

族だから教えてもらえるはずだとっていた。でも、族だからという言葉を使って、母のを押し切ろうとしていたのは自分だった。

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