みかん小説
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"初孫の誕生日に締め出された私、翌朝すべての援助をやめた" 第14話

母の答え

「でも、のようには戻れないわ」

母は、落ち着いた声でそう言った。

「どうして?」

健の声には、子どもの頃のような戸惑いが混じっていた。母は、すぐには答えず、カップにを添えた。

「私はね、ようやく自分の暮らしを見つけたの」

母は窓のを見た。の見える部で朝を迎えること。父と散歩をすること。くにできた友とお茶をむこと。夕方にはで辺を歩くこと。それは、何も回しにしていた暮らしだった。

「お父さんと私は、今、丈夫なの。あなたたちのことを嫌いになったわけじゃない。でも、またと同じ活に戻ることはできない」

健は、うつむいた。母の言葉に、反論はできなかった。

「悠斗は、まださいんだ。おばあちゃんに会いたがるとう」

「会いたいと言ってくれたら、いつか考えましょう。でも、それはあなたたちの都で、私たちがまた何でも引き受けるというではないわ」

母の声は穏やかだったが、はっきりしていた。

「あなたには、あなたの族がいるでしょう。これからは、あなたが守るのよ」

健は、涙をこらえながら頷いた。今まで自分は、母と父に守られていた。困ったには、何とかしてもらえる。頼めば来てくれる。おも、も、助けも、いつまでももらえる。そんなふうにい込んでいた。

「母さん、ごめん」

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「謝ってくれたことは受け取るわ。でも、すぐに許して元通りになるとはわないでね」

母は、健を責めてはいなかった。だからこそ、健は自分のしたことを忘れられなかった。

父がちがった。母もバッグをに取る。健は、引き止める言葉を探したが、何もてこなかった。

母は最に度だけ、健を見た。そして、さく頷いた。

はをて、辺のを並んで歩き始めた。健は、窓越しにその背を見つめた。父が何か話し、母が笑った。は、若い頃の写真に写っていたと同じように、肩を並べて歩いていた。

健は、両親を失ったのではない。自分の振るいで、両親が自分のために差ししてくれていたものを失ったのだ。そう気づいたには、はもう、しい暮らしを始めていた。

「帰ろう」

由美子に話をかけると、健はそう言った。

「会えたの?」

「会えた。でも、戻ってはこない」

話の向こうで、由美子は黙った。

「私も謝った方がいいかな」

「謝るのはいいとう。でも、許してもらうために謝るんじゃない。何かしてもらうためでもない」

健は、母の言葉をいしながら答えた。

「もう、と同じにはならないんだ」

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