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"看護師を捨てた元彼、10年後に妹の名刺を踏みつけた" 第12話

顧問解約とめきった夫婦

翌週、事態は桃の言葉通り、凄まじいスピードできしました。

まずいたのは、桃の夫――田弁護士でした。 志が公衆の面で起こした侮辱・名誉毀損事件の音声データと、現の目撃証言を確認した田弁護士は、即座に株式会社ネクスト・イノベーションに対する顧問契約の解除通告を叩きつけました。

『代表取締役の反社会かつ著しく倫理を欠く法為により、信頼関係の維持は能である』 法律事務所からの撃な顧問解約は、業界内で瞬くに噂として広まりました。

焦り狂った志は、数に妻である社令嬢を引き連れて、田弁護士の事務所へ「示談の申し入れ」にやってきました。 裁判汰になり、刑事告訴までめば、会社の株価や取引先への響は計りれないからです。

会議のテーブルを挟んで、私と桃、そして田弁護士が並んで座りました。 対面に座る志は、あのフードコートで威張り散らしていた姿とは別のように、青ざめて縮こまっていました。 ピカのアクセサリーはされ、物のスーツを着て、ひたすら落ち着きなく膝を揺らしています。

そしてその隣には、、テレビの画面越しに婚約指輪を見せつけていたあの社令嬢――妻の綾乃(あやの)さんが座っていました。

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綾乃さんは、仕ての良いスーツにを包んで背筋を伸ばしていましたが、その表は能面のようにえ切っていました。 志を瞥もせず、ただ元の資料を凍りついたような目で見つめています。

「この度は……私の軽率な言により、ヒナ様、ならびに妹様に変なご迷惑をおかけし……」 志が蚊の鳴くような声で謝罪の言葉を述べ始めた瞬、田弁護士が資料をめくりながら淡に遮りました。

「神崎社、先だけの謝罪は結構です。こちらは法続きの準備をすでに完しております。侮辱罪での刑事告訴状も、警察へ提するばかりの状態です」 「ひっ……!」 志が喉を鳴らして怯えました。

「神崎さん、あなたはにも、ヒナさんに対して悪質な銭搾取をっていましたね」 田弁護士がテーブルのに置いたのは、当のアパートの賃貸契約、費の支払い履歴、そして私の座の通帳のコピーでした。

志が持ち逃げして隠滅したはずの過の記録。 それを桃と田弁護士が、当の管理会社やの取引履歴を取り寄せて、完璧に復元してくれていたのです。

「学代の活費、賃、サークル経費の全額。総額にして数百万円にのぼる資をヒナさんに負担させ、事業が軌に乗った途端、方に破棄して追いした。

今回の暴言も、その過の法為の延線にあります」

田弁護士の言葉を聞いた瞬、隣に座っていた妻の綾乃さんが、ピキリと音をてるように顔をげました。

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