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"「このおばあちゃん、危ない」六歳の孫が見たもの" 第9話

名を呼ばれたい

が警察へ連絡した、私たちは事務所で待つことになった。

蛇田さんは子に座り、うつむいたままだった。私は隣に座ったが、すぐに慰めの言葉をかけることはできなかった。

警察官が到着し、から事を聞いた。防犯カメラの映像を確認し、蛇田さんにも質問をした。

「蛇田さん、こうしたことはいつ頃からですか」

「頃です。はっきりとは覚えていません」

「今だけではないのですね」

蛇田さんは、何度もうなずいた。

「ご族に連絡を取りたいのですが」

「息子が阪にいます。今は来られないといます」

町内会の野さんが、らせを聞いて駆けつけた。

「蛇田さん、丈夫かい。いったい何があったんだ」

蛇田さんは、顔をげられなかった。

警察官は、私にも確認した。

「蛇田さんとは所におまいとのことですが、いつ頃からお菓子を配っていたか、ごじですか」

「の初め頃からです。それまでは、ご自分で漬けた梅干しやぬか漬けを分けてくださっていました」

「記録などはありますか」

「計簿にいています」

私は、毎何かをもらったには、その内容を簡単に記録していた。から同じものを返すに、何をいただいたのか忘れないためだ。

に帰って記録を確認すれば、いつ頃から品物が変わったのか分かると説した。

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「その記録を見せていただくことはできますか」

「必でしたら、ほどお持ちします」

は、蛇田さんに向かって言った。

「蛇田様、これまでの分の代をお支払いいただき、今同じことをなさらないとお約束いただければ、またお買い物に来ていただけます。私たちは、お客様に来てほしくないと言いたいわけではありません」

蛇田さんは、驚いたように顔をげた。

「もう来られないとっていました」

「おの決まりに沿って対応はします。ただ、今ここで決めつけることはできません。警察の方にも状況を確認していただきます」

警察官は、詳しい話を聞くため、蛇田さんに警察署へ来てもらう必があると伝えた。

「息子さんに連絡を取ります。お帰りの際には、どなたか付き添ってくださる方がいるとです」

蛇田さんは、うつむいた。

「息子には迷惑をかけたくないんです」

野さんは、瞬をきかけたが、何も言わなかった。

私は、静かにを挙げた。

「私がご緒します。蛇田さんのはいですし、私もこの件を見ていましたから」

「静子さん、そんなことまで頼めないわ」

「頼まれていません。私がきたいとったんです」

警察官は、息子さんにも連絡を取ると説した。蛇田さんは、何度も「すみません」と繰り返した。

警察署では、詳しい聞き取りがわれた。

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私は廊でと待っていた。は、元のさなハンカチを握りしめている。

「、疲れたでしょう」

「だいじょうぶ」

「どうしてばあばを引っ張ったの?」

「わかんない。でも、ばあばがあの袋を持っておからたら、ばあばが困るとった」

「そうね。が助けてくれたわ」

「蛇田のおばあちゃん、さみしかったの?」

私はすぐには答えなかった。

「たぶんね。でも、寂しいからって、してはいけないことをしていいわけではないのよ」

「うん」

「でも、してはいけないことをしたでも、これからどうするかを緒に考えることはできるわ」

は、私のを握った。

そのの夕方、蛇田さんの息子から連絡があった。仕事の都で今すぐ来ることは難しいが、母をよろしくお願いします、という言葉だった。

警察官から、今のうちにへ戻ることができると伝えられた。私は元引受として類に名をいた。

夜を過ぎて、蛇田さんと私は坂をって帰った。は、野さんがとめさんのまで送ってくれていた。

蛇田さんは、の途で何度もち止まった。

「静子さん、ごめんなさい」

「謝るのは、おにもですね」

「そうね。、おにって、代を払ってくるわ」

「緒にきましょう」

蛇田さんは、さくうなずいた。

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