みかん小説
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"「このおばあちゃん、危ない」六歳の孫が見たもの" 第10話

「いいこと」を受け取る

翌、蛇田さんは自分の貯から、これまでの商品の代をに支払った。は、続きを済ませた、今はきちんと会計をすること、同じことを繰り返さないことを確認した。

蛇田さんは、の入でくをげた。

「ご迷惑をおかけしました」

「また必なものがあれば、お買い物にいらしてください」

の言葉を聞いて、蛇田さんはしだけ顔をげた。

その夕方、野さんが私のに来た。

「静子さん、蛇田さんに付き添ってくれたんだってな。でのことも、誰にも言わずにいてくれたそうだね」

「私が話すことではありませんから」

「俺は、蛇田さんにお菓子を受け取ってやってくれとばかり言っていた。あのの寂しさを考えたつもりで、何も見ていなかった」

野さんは、子をに持ったままをげた。

「悪かった」

「会さんが悪いわけではありません。これからどうするかが事だといます」

「来の梅の季節に、公民館で梅干しの漬け方を教えてもらえないか、蛇田さんに頼んでみようとう。お菓子を配るのでなく、あのが本当に得なことを、みんなで楽しめたらとってね」

「それはいい考えですね。蛇田さんの梅干しは、本当においしいですから」

野さんが帰ると、今度はとめさんがやってきた。

「静子ちゃん、私もお菓子をもらって、何も聞かなかった。

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あんたが悪者みたいになっているのを見ていたのに、何も言わなかったよ。すまなかったね」

「とめさんのせいではありません」

「そう言ってくれるのはありがたいけどね。私も、受け取るだけで済ませていたんだよ」

とめさんは、持ってきたみかんをテーブルに置いた。

「これ、うちの庭のだから。たいしたものじゃないけど、べておくれ」

「ありがとうございます。ありがたくいただきます」

私たちは、みかんをむきながら、蛇田さんのことを話した。

「寂しいって、本が言わないと分からないものだね」

「そうですね。私も、夫がいなくなった、誰かの声を聞きたいとうがあります。でも、誰かに何かを渡すことでしか、その声を聞けないとい込んでしまったら、苦しくなりますね」

「静子ちゃんは、よくやったよ」

「が気づいてくれたんです。私だけだったら、きっと袋のを見ないまま帰っていたかもしれません」

とめさんは、しだけ笑った。

「歳の子どもに助けられるもあるんだね」

その夜、蛇田さんから話があった。

「静子さん、今はありがとう。、あなたのへってもいいかしら」

「もちろんです」

「お菓子は持っていかないわ。ぶらでくから」

「ぶらで丈夫ですよ。お茶を入れて待っています」

話の向こうで、蛇田さんがさく笑った。

「そう言ってもらえると、しほっとするわ」

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