"「このおばあちゃん、危ない」六歳の孫が見たもの" 第12話
の教え
次の曜、が再び泊まりに来た。麻が迎えに来るまで、私はと緒に庭で遊んだ。
「、あの、どうしてばあばのを引いたの?」
は、庭のを並べていた。
「ばあばが袋を持っていたから」
「それだけ?」
「おばあちゃんのが、ばあばの袋のところにいったのを見たの」
「は、それを見ていたのね」
「うん。お菓子がばあばの袋に入ったら、ばあばも困るとった」
は、し考えてから続けた。
「ママがね、おのものはおを払ってからって言うの。らないからべ物をもらうは、ママかばあばに聞くって」
「そうね。ママはを守るために教えてくれているのよ」
「蛇田さんはらないじゃないよ。軒先だもん」
「そうね。何度も会っているものね」
「でも、ばあばは蛇田さんの名をに教えてくれなかった」
私は、わず笑ってしまった。
「そうだったわね。ばあばが、ちゃんと教えていなかったわ」
「だから、おばあちゃんって呼んだの」
「それで『あぶない』って言ったの?」
は、を並べるを止めた。
「うん。ばあばの袋にお菓子が入ったら、ばあばが悪いみたいになるとった」
「は、ばあばが困らないようにしたかったのね」
「うん」
「ありがとう。ばあばを守ってくれて」
は、照れたように顔を伏せた。
その、玄関の呼び鈴が鳴った。
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蛇田さんがっていた。
「ちゃん、こんにちは」
は、私のろから顔をした。
「こんにちは」
「このは、びっくりさせてごめんなさいね」
蛇田さんは、に目線をわせた。
「お菓子をおで払わずに持ってきてしまったの。いけないことをしたわ。ちゃんが気づいてくれて、静子さんが困らずに済んだのよ」
は、蛇田さんをじっと見た。
「もうしない?」
「もうしないわ。おにもおを払ったし、これからはきちんとお買い物をするわ」
「よかった」
は、私のろから歩た。
「蛇田のおばあちゃん、名、蛇田なの?」
「そうよ。蛇田さん。お名は、きよ子というの」
「きよ子おばあちゃん?」
「そう呼んでもらえたら嬉しいわ」
は、し考えた、うなずいた。
「きよ子おばあちゃん、今度、梅干し作るの?」
蛇田さんの目がきくなった。
「どうしてっているの?」
「ばあばが、おいしいって言ってたから」
「そうね。来は、しだけ作ってみようかとっているの」
「もべたい」
「本当に?」
「うん。梅干し好きだよ。おせんべいと緒にべるの」
蛇田さんは、涙を浮かべながら笑った。
「じゃあ、来はちゃんの分も作るわね」
私は、の様子を見ていた。が危険をじたのは、蛇田さん自が危ないだったからではない。私の袋にを伸ばした、そのを見たからだ。
子どもの勘という言葉で片づけてはいけない。
は、目ので起きていたことを見て、私が困る未来を像したのだ。
「、今度は名を呼べるね」
「うん。きよ子おばあちゃん」
蛇田さんの顔に、久しぶりに自然な笑顔が戻った。
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