"港の消失船長" 第4話
これにより、命保険の請求が能になった。
は、5億円の命保険に加入していた。受取は妻のゆき子だった。
保険会社も調査をった。自殺や保険詐欺の能性も検討された。しかし、7が経っても本は現れず、遺体も見つからず、確に支払いを拒める証拠もなかった。
やがて、5億円が支払われた。
それは、ゆき子の活を変させる額だった。
彼女はそれまでの借を返済し、子供たちの教育費を確保した。まいもえた。そして、弟の健にもを渡した。
名目は、これまで援助してもらった分の返済だった。
額は約1億5000万円。
健はそのを元に、物流関連の事業を始めた。港で働いていた代の脈を利用し、事業は順調に伸びた。数にはさなビルを持ち、級に乗るまでになった。
ゆき子も、子供たちに自由のない暮らしを与えることができた。世から見れば、彼女は夫を失いながらも懸命に族を支えた未だった。
そして健は、姉を支え続けた優しい弟だった。
だが、真実は違っていた。
く、3mの所で、俊助は眠っていた。
コンテナので。
20、誰にも見つからずに。
2014、横浜港の再発計画がきした。
古くなった施設やコンテナ置きを撤し、港を代に備するための事だった。
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から作業が始まり、にはが古いコンテナ置きの面を掘り返していた。
ある、作業員がから奇妙なものを見つけた。
最初は物の骨だとわれた。
だが、形を確認した作業員の表が変わった。の骨に見えたからだった。
警察が現へ駆けつけ、科学警察研究所のチームもした。現はすぐに封鎖され、慎な発掘作業が始まった。のさは約3m。をしずつ取り除いていくと、ほぼ完全な形の骨が現れた。
そばには、古い腕計、ベルトのバックル、の指輪があった。指輪の内側には、イニシャルが刻まれていた。
DNA鑑定がわれた。
遺骨の歯と骨から採取したサンプルを、俊助の族のDNAと照した。
結果は致率99.99%。
遺骨は俊助だった。
20の失踪者は、逃げたのではなかった。
誘拐されてくへ連れられたのでもなかった。
横浜港のコンテナのに、20埋められていたのだ。
法医学者たちは遺骨を分析した。蓋骨には、鈍器による確な骨折があった。方から方へ振りろされたような打撃痕だった。防御した痕跡はない。
は、に背から襲われた能性がかった。
腕計は午515分で止まっていた。員たちがのに気づき、を抱き始めたとなっていた。
失踪事件は、殺事件へと変わった。
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捜査本部が再編成された。20の資料が再び取りされ、当事聴取を受けた物たちが呼び戻された。
妻のゆき子。
義弟の佐藤健。
2は、20と同じことを言った。
「何もりません」
だが、捜査官たちの線は以とは違っていた。
今度は遺体がある。
殺害の痕跡がある。
そして遺体が埋められていた所は、般が簡単にち入れないコンテナ置きだった。1994当、その区域の管理を担当していたのは、佐藤健だった。
さらに、防犯カメラの古い映像が最技術で補正された。
ぼやけていた映像のに、午450分ごろ、2の物がコンテナ置きへ入っていく姿があった。1はに似た背のい男。もう1は柄で細の男だった。
そして約1、へてきたのは柄な男1だけだった。
20には見えなかったものが、しずつ輪郭を取り戻していた。
佐藤健は、再び取り調べを受けた。
最初、彼は「港にはっていない」と言い続けた。20と同じ供述だった。だが、捜査員は通信記録を突きつけた。
失踪当の午440分ごろ、健の携帯話は港のくで波を発信していた。
健の顔が変わった。
しばらく沈黙したあと、彼は供述を変えた。
「きました。でも、義兄には会えませんでした」
次に、防犯カメラの補正映像が示された。らしき男と健らしき男が、並んでコンテナ置きへ入っていく映像だった。
健は言葉を失った。
「会ったことは認めます。
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