"赤城山に消えた幸" 第4話
子が携帯話を取りし、幸に話をかけた。だが、呼びし音は鳴らなかった。携帯話の源が切れていた。
メールも送った。
返事はなかった。
の会員たちも話をかけたが、結果は同じだった。
佐藤会はもう度、田に尋ねた。
「正確に、どこで別れたんですか」
田はし考えるようなを置いてから答えた。
「林と流する分岐点のくです。彼女が先にくと言ったので」
「でも、ここに来ていません。どこへったんですか」
問い詰めるような声に、田は慌てたように付け加えた。
「ああ、そういえば、今夜は用事があると言っていました。だから打ちげには来ないと」
会員たちは困惑した。
幸が打ちげを欠席すること自体はあり得た。だが、事に何の連絡もなく姿を消すことは、今まで度もなかった。
それでも、登リーダーの田がそう言うなら、そうなのかもしれない。
会員たちは無理に問いただせなかった。
やがて打ちげが始まった。
料理が運ばれ、酒が注がれ、笑い声が戻ってきた。
しかし子だけは、どこか落ち着かなかった。途で何度か幸に話をかけたが、源は切れたままだった。
夜9頃、打ちげは終わった。
会員たちはそれぞれに帰っていった。
誰もまだ、刻な事件だとはっていなかった。
になれば連絡がつくだろう。
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ほとんどのが、そう考えていた。
方、田健はその夜、自宅に帰ると蔵庫から焼酎を取りした。
が震えていた。
彼は気を消し、暗いリビングで1、グラスをへ運んだ。
窓のには、赤の黒い稜線が見えていた。
そののどこかに、誰もらない秘密が埋もれている。
彼は暗ので、何度も酒をんだ。
翌の36、曜の午10。
苗は妹の幸に話をかけた。
毎週曜の午に否確認の話をするのが、姉妹の習慣だった。特別な用事がなくても、し話すだけで互いにできた。
しかし、そのは呼びし音が鳴らなかった。
携帯話の源が切れていた。
苗は首をかしげた。
幸が話の源を切ったままにすることは、ほとんどなかった。
1、もう度かけた。
やはりつながらなかった。
昼にも、午にも話をかけた。
結果は同じだった。
夜になる頃、苗のははっきりとした恐怖に変わっていた。彼女は着を羽織り、妹のマンションへ向かった。
妹のは、バスで30分ほどの所にあった。
玄関のチャイムを鳴らしても、返事はなかった。苗は万がのために預かっていた鍵を取りし、震えるで鍵をけた。
部のは静まり返っていた。
だが、そこにはおかしな点があった。
登用のリュックサックがない。
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靴箱に登靴もない。
昨へったままの状態だった。
苗の胸がく鳴った。
「へったまま、帰ってきていないの……」
彼女はリビングを見回した。机のに、岳会の会員名簿が置かれていた。「青峰」とかれた帳だった。
苗は震える指でページをめくり、会の佐藤の連絡先を見つけた。
すぐに話をかけた。
話にた佐藤会は、最初は議そうな声だった。
「昨、さんは打ちげにはいらっしゃいませんでしたよ。用事があると言って先にりたと聞きましたが」
苗ののが真っになった。
「用事ですって? 何の用事ですか。昨の夜、私には何の連絡もありませんでした」
佐藤会の声も、らかに揺した。
彼は田から聞いた通りのことを説した。の途で幸が先にりたこと、夜に用事があると言っていたこと。
苗はく首を振った。
「嘘です。妹は何の連絡もなしにいなくなるような子じゃありません」
声が震えていた。
彼女は話を切ると、すぐに警察へ通報した。
夜8、群馬県警の警察官がした。苗の話を聞き、岳会の会にも連絡して状況を確認した。
方届は正式に受理され、翌朝から捜索が始まることになった。
その夜、苗は妹の部でもせずに朝を待った。
もしかしたら帰ってくるかもしれない。
そうって、玄関の方に何度もを澄ませた。
だが、幸は帰ってこなかった。
37、曜の午6。
々な捜索が始まった。
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