"病院に現れなかった母" 第1話
2011912、曜。
分県速見郡町神で、35歳の主婦が昼のわずかなのうちに姿を消した。
方が分からなくなったのは、永真子さんだった。
真子さんは、夫と10歳の男、7歳の女とともに暮らしていた。周囲には田畑が広がり、宅が密集している所ではなかった。の目が常にあるとは言いにくい環境ので、族4は普段通りの活を送っていた。
そのの朝、真子さんは体調が悪かった。
めまいのような調があったため、の支度がいつもより遅れてしまった。子供たちの登ににいそうになくなり、真子さんはをして、2を学まで送っていった。
それは、母親としてのいつものだった。
体調が悪くても、子供たちを遅れさせないようにする。族や子供を優先してく。真子さんをるたちが語る姿と、その朝のはよくなっていた。
ところが午945分頃、学から真子さんの自宅に連絡が入った。
話の相は学の先だった。
「お嬢さんの歯が欠けてしまったようなので、迎えに来ていただけますか」
そのらせを受けた真子さんは、体調が悪いでも再びに乗った。学へ向かい、女を迎えにった。
午10過ぎ、真子さんは女を連れて元の歯科医院へ向かった。
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治療を終えると、そのまま帰宅するのではなく、歯科医院から約1kmれたスーパーマーケットへち寄った。
目は、お茶を買うことだった。
内の防犯カメラには、真子さんと女の姿が映っていた。確認されたは午1120分頃。母と娘は、常の延のにいるように見えた。
その約10分、午1130分頃。
真子さんは女を再び学へ送った。
別れ際、真子さんは女にこう伝えた。
「授業が終わってするに、また話して。めまいがするから、で寝ているから」
その言葉は、母親が娘の帰りを待つ、ごく普通の約束だった。
しかし、この午1130分頃の別れが、真子さんの姿が確認された最の会となった。
午3頃。
授業を終えた女は、学から歩いて自宅へ帰った。
母親はで寝ているはずだった。するに話するよう言われていた。いつも通り、で待ってくれているとっていた。
しかし、玄関のにった女は違を覚えた。
玄関の鍵がいていた。
のに入っても、真子さんの姿はなかった。
真子さんは、宅でも戸締まりを欠かさないほど慎な物だった。にいるでさえ必ず鍵を閉める。その習慣をっている族にとって、玄関が無施錠だったことはきな異変だった。
のには、真子さんのが残されていた。
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午に女を学へ送り、歯科医院へ連れてき、スーパーへ寄ったに使っただった。そのが自宅に駐されていたことから、真子さんは度帰宅したとみられている。
だが、本はいない。
さらに解だったのは、携帯話だった。
真子さんは、普段から携帯話を持ち歩いていた。女には「するに話して」と伝えていた。娘からの連絡を待つはずの状況で、携帯話を置いたままへるのは自然だった。
女はになった。
いつもで待っていてくれる母親がいない。玄関の鍵もいている。はあるのに、どこにも姿が見えない。
ただ事ではないとじた女は、すぐに父親と祖母に話をかけた。
「お母さんがいない」
その連絡を受けた夫は、いを覚えた。
真子さんが、子供を置いて何も言わずにていくとは考えにくかった。しかも、体調が悪く、で寝ていると娘に伝えた直のことだった。
夫は元警察に方者届をした。
警察による捜索が始まった。
自宅のも確認されたが、内に荒らされた形跡はなかった。何者かが侵入して激しく争ったような跡も、目って確認されていない。
しかし、からはいくつかの物がなくなっていた。
と携帯話は残されている。
玄関はいている。
本はいない。
そして、自然な持ち物だけが消えている。
昼の数のに、常の途から真子さんだけが切り取られたようだった。
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