"竹林の黒い水" 第5話
彼は罪のようにうなだれ、怯えた子どものように肩を震わせていた。
事件の、農は環境庁によって閉鎖された。壌汚染は刻で、回復には数かかると判断された。
20025、黒田は再び農を訪れた。
入にはち入り禁止の板が揺れ、が黒く汚染されたを掘り返していた。油と化学薬品を吸ったは、黒く濡れたようにっていた。
林はほとんど枯れていた。
黒田は遺体が見つかった穴のにった。
その黒いのに、1本だけ若いの子が顔をしていた。周囲の枯れたとは違い、異常なほど濃い緑をしていた。
黒田は膝をつき、そっとの子に触れた。
柔らかいのに、ぞっとするような命力があった。
「は覚えているんだな」
彼はくつぶやいた。
満蔵の欲、ひさ子の支配、修のさ、吉の復讐。
の醜さが、このに毒として染み込んでいた。
が吹いた。
枯れたがざわざわと鳴った。
それは12の夜の鳴にも、に閉じ込められた男のうめきにも聞こえた。
黒田は振り返らなかった。
の音がくで響いている。
汚染されたが元に戻るには、数の歳が必だった。
だが、壊されたのと、に残った傷が癒えるには、それ以のがかかるのかもしれない。
黒いので、青いの子だけが静かに揺れていた。
その姿は、が埋めた罪は、いつか必ずに芽をすというたい警告のようだった。
― 完 ―
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