"秋田の消えた双子" 第2話
のに入ると、居がめちゃくちゃになっていた。おもちゃが散らばり、子が1つ倒れていた。
「実から急な話があって、奥のでていたの。慌てて話しちゃって、10分くらいだったかしら。うちの末っ子は奥のに緒に寝かせてたんだけど……。話を切って戻ってきたら、子供たちがいなくなってたの。での音がしたんだけど、いバンだったわ。男が2乗ってた」
さち子のがふらついた。健も顔が真っになった。
「おばさん、本当に子供たちが……」 「ごめんなさい。私が気をつけていれば……」
すぐにたちが集まり、警察が駆けつけた。しかし、いくら探してもサクラともも子の痕跡は見つからなかった。がかりはよしえが見たいバンだけだった。さち子はそのに座り込んで泣き叫び、健はのあちこちをり回りながら、子供たちの名を呼び続けた。
その夜から、田夫婦とたちは懐灯をにの隅々まで捜索したが、子供たちの痕跡はどこにも見つからなかった。警察が全体を隈なく調査したが、いバンに関するがかり以には何もてこなかった。
1ヶが過ぎても何のらせもなかった。健とさち子は毎警察署に通った。
「娘たちのらせはありませんか?」
さち子が切実な声で尋ねると、警察官たちは首を振るだけだった。
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健は農作業もにつかず、田畑は荒れ果てていった。半が過ぎた頃、健は決をした。
「おい、俺たちで直接こう。待っているだけじゃだめだ」
夫婦は子供たちの写真で「私たちの娘を探しています」というチラシを作った。そして全国各を回りながらチラシを配り始めた。京駅、阪駅、博駅など、が集まる所ならどこへでもった。
「すみません。この子たちに見覚えはありませんか?」
さち子が通りすがりの々に写真を見せたが、ほとんどのは首を横に振った。たまに似た子供を見たという報が入ると駆けつけたが、いつも無駄に終わった。その度にさち子は泣き崩れ、健は拳を握りしめた。
3が経つと、周りの々は「もう諦めて、しいを始めたらどうだ」と言い始めた。
「娘たちなしで、どんながあると言うんですか?」
さち子が泣きながら答えると、々はそれ以何も言えなかった。
5目、健の体は過労で急激に痩せ衰え、病気まで患ったが、病院へくさえ惜しんでいた。さち子も衰していった。それでも2は諦めなかった。
「私たちが諦めたら本当に終わりなんだ」
7目、8目、歳は無に過ぎった。そのににはしい族が引っ越してきて、昔からの隣たちはっていった。よしえおばさんでさえ、罪悪に耐えきれず引っ越してしまった。
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20目の、経済にも精神にも限界に達した夫婦は、のを理し、仙台へ引っ越すことにした。引っ越す、最に子供たちの部を見て回っていたさち子は、に座り込んで泣き崩れた。
「サクラ、もも子。どこにいても元気に育っていることを願っているからね」
健も喉が詰まって言葉を続けられなかった。こうして20にわたる田での活が幕を閉じた。
同じ、仙台で伊藤ミキという43歳の産婦科医がさな個病院を経営していた。彼女は患者からの信頼を得ていたが、プライベートではい傷を抱えていた。
ミキの最の悩みは、子供を授かることができないという事実だった。結婚して何努力しても妊娠せず、妊と診断された。夫はが経つに連れてたくなっていった。
そんなあるの夕方、ミキは類を取りに、職員が全員退勤したの病院へ戻った。診察へ向かうと、倉庫の方から奇妙な音が聞こえてきた。倉庫のドアがしいており、ミキはを覗き込んで息を呑んだ。
夫が病院の護師の首筋にキスをしながら、スカートをめくりげていたのだ。護師は声を漏らしながら夫のズボンのベルトをそうとしていた。ミキはその瞬、言葉を失った。
「あなた……」
ミキの声に2は驚いてびがった。護師は慌てて逃げり、夫はズボンのジッパーをげながら、逆にミキを睨みつけた。
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