"孫放置の報い" 第3話
楽しい旅でしたか?」
「母さん……何これ」
「座りなさい」
い声で言うと、は恐る恐るソファへ座りました。
児童相談所の職員が名刺を差ししました。
「おにはな児童虐待の疑いがあります」
「虐待!?違います!」
美が叫びました。
しかし職員は淡々と続けます。
「歳児を以放置。事も与えず、旅へ発」
私はスマートフォンを取りしました。
写真。
録音。
隣証言。
全てをテーブルへ並べます。
誠の顔が変わりました。
「母さん、違うんだ……」
「何が違うの?」
私はたく言いました。
「私に連絡は本もありませんでした」
警察官がちがりました。
「任同をお願いします」
「待ってください!」
誠が叫びました。
しかし、児童相談所の担当者は続けました。
「本より、お子さんは保護となります」
美が泣き崩れました。
私は最の類を差ししました。
「それから、百万円の返還請求をいます」
「きゅ、百万……?」
「宅ローン保証からもれます」
誠は完全に崩れ落ちました。
そして私は最に言いました。
「会社にも連絡済みです」
その瞬、誠の顔が絶望に染まりました。
私はを見ろしました。
「あなた達は、親として番やってはいけない事をしたんです」
児童相談所と警察に連れられていくを、私は切をかさず見送っていました。
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蓮だけが、私の袖をく握っていました。
それからヶが経ちました。
誠は会社を懲戒解雇されました。
虐待の事実は社内へ広まり、再就職も困難になったそうです。
宅ローンは破綻し、は競売へ。
美も職を解雇されました。
SNSは炎し、友たちもれていったそうです。
そして親権止が正式に認められました。
ある、インターホンが鳴りました。
玄関をけると、やつれ果てた息子夫婦がっていました。
はそので座しました。
「母さん……お願いします」
誠の声は震えていました。
「蓮に会わせてください」
私は静かに見ろしました。
「おはいつ返せるの?」
誠は言葉を失いました。
「仕事もも失って、それでも親だと言うの?」
「反省してるんだ!」
私はたく言い放ちました。
「歳児を置きりにして旅へったが?」
美が泣きながら叫びました。
「来だったんです!」
「学資保険解約も?栄養も?予防接種放置も?」
は何も言えなくなりました。
その、博が玄関へてきました。
「帰れ」
い声でした。
「もう度と来るな」
誠は涙を流しました。
「父さん……」
「おはもう息子じゃない」
は崩れるようにちがり、ふらつきながらっていきました。
私はその背を見つめながら、何もじませんでした。
れみも罪悪もありません。
ただつ。
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これは当然の報いだという確信だけがありました。
それからが経ちました。
今、私たちのには毎笑い声が響いています。
蓮は歳になり、学へ通うようになりました。
最初の頃は、夜に突然泣きすことがありました。
暗を怖がり、私のの裾を握ったまま眠るもありました。
しでも姿が見えなくなると、そうにのを探し回ることもありました。
しかし、をかけて、しずつ、蓮はという覚を取り戻していったのです。
「ばあば! 今ね、学で絵を描いたの!」
ランドセルを背負った蓮が、玄関から元気よくび込んできます。
私は笑顔で迎えました。
「まあ、見せてちょうだい」
蓮は嬉しそうに画用を広げました。
そこにはの物が描かれていました。
私と博、そして蓮。
でを繋いで笑っています。
「これ、族!」
蓮は誇らしそうに言いました。
「ばあばとじいじと、ぼく!」
その言葉を聞いた瞬、胸の奥がくなりました。
私は蓮を抱きしめました。
「ありがとう、蓮ちゃん」
博も隣で目を細めています。
あの、玄関の隅で震えていたさな子供。
その面はもうありませんでした。
栄養状態も改善し、も体も標準値に戻りました。
定期検診でも、医師からは順調ですねと言われています。
学の先からも、よく声をかけられるようになりました。
「蓮くん、本当に優しい子ですよ」
「お友達いで、いつも周りを気にかけてくれます」
私はその言葉を聞くたび、胸を撫でろしていました。
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