"春雨に消えた妻" 第4話
でも何度も見るうちに、気にじました」
祠のには、31、誰にも見つけられなかった沈黙が埋まっていた。
2023のだった。
港の古い角を取り壊し、しいを通す事が始まった。健が30以み続けた軒も、撤の対象に含まれていた。
健はすでに数から体調を崩し、老ホームへの入所を勧められていた。それでもだけは最まで売らないと粘っていた。
しかし、域発の続きはみ、ついに制撤が決定した。
ショベルカーが庭を掘り起こす、空はく曇っていた。
作業員の本は、祠ののを慎に取り除いていた。の音が響く、ショベルの先に何かいものが引っかかった。
最初は古い壺の破片か、建築資材の残骸だとった。
本は械を止め、をしずつどけた。すると、現れたものの形がらかに違うことに気づいた。
っぽい、細いもの。
次の瞬、本はろへ数歩がった。
「監督、ちょっと来てください」
現監督が駆け寄ると、本は震える指でのを指した。
「の骨みたいなものがています」
すぐに警察がした。
現には規制線が張られ、科学捜査研究所の鑑定チームが投入された。3にわたる精密な発掘作業の末、祠の、さ約1m20cmののから、成女性の遺骨がほぼ完全な形で発見された。
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鑑定の結果、部にはい力による陥没の痕跡が確認された。
自然や自殺とは考えられない状態だった。
元警察署の刑事課で、松田警部補が事件を担当することになった。
松田は発見所と宅の所者履歴を確認する過程で、19924に受理された鈴順子の方通報記録を見つけた。
31の記録だった。
通報受理、わずか2週ほどで捜査が終結していた。類はたった4枚。そこには、「の能性」とかれているだけだった。
松田はその用をじっと見つめた。
いのに黄ばみ、端がし折れただった。だがそこには、1の女性のが、あまりにも軽く片づけられていた。
松田はファイルを閉じ、同僚に言った。
「再捜査を始めます」
最初にわれたのは、当のクラス会に席していた物たちを探しすことだった。
31という歳はい。
12の同級のうち、2はすでにくなっていた。3は連絡先が確認できなかった。それでも残る7のに、松田が探していた目撃者がいた。
同級の伊藤美だった。
美は当、クラス会の席で順子の斜め向かいに座っていた物だった。現は別ので暮らしていた。
松田が訪ねていった、美は玄関先で刑事帳を見るなり、い言葉を発することができなかった。
やがて、彼女はゆっくりをいた。
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「あの夜、私は見ました」
その証言は、31の沈黙を破るものだった。
クラス会が終わり、のにた、美は順子が健と緒にの方へ歩いていくのを見たという。2は何か会話を交わしていた。
順子の表は、もう内で笑っていたのものではなかった。
美はタクシーを捕まえようとして、その姿を見てしち止まった。すると健が振り返った。
目がった。
「その目が、異常でした。たくて、鋭かったんです」
美はそう言った。
彼女は怖くなり、そのままタクシーに乗り込んだ。そして31、その面を誰にも話せなかった。
「なぜ話さなかったのですか」
松田が尋ねると、美はしばらく沈黙した。
「数、健から話がかかってきたんです。何も言うな、と言われました。『おが見たとしても、それは見ていないことなんだ』と」
その声は脅迫だった。
2つ目の証言は、さらに決定だった。
健の元部である斎藤という男性が、1992当、健の事務所で働いていた。
斎藤は事件当の夜遅く、健から話を受けたと語った。
「の朝く、トラックをしきれいにしておいてくれ。マットもしいものに変えろ。何も聞かずにだ」
斎藤はその通りにした。
「なぜ従ったのですか」
松田が尋ねると、斎藤はうつむいた。
「怖かったんです。あのの目つきが、いつもと違っていたから」
31ぶりに、点と点がつながり始めていた。
松田警部補は、健を参考として呼びした。
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