"スイカ畑の12年" 第7話
方、本武志は姿を消した。
妻の恵子が朝起きると、隣の布団は空だった。古い運靴がなく、通帳と財布も消えていた。
全国に指名配された。
3、岐阜県ので、登客が倒れている男を発見した。眠薬を量にんだ状態だった。病院へ搬送され、3、識を取り戻した。
病に刑事が入ると、本は井を見たままさな声で言った。
「きたくなかったのに、またきてしまった」
そのから、本も供述を始めた。
しかしとはい違いがあった。
は事故だったと言い、本はが先にをしたと言った。2は互いに責任を押し付けった。
それでも検察は、2が最初から最まで緒だった点を追及した。
緒にき、緒に掘り、12に緒に移し、再び緒に埋め戻した。
そして12、緒に沈黙した。
裁判所は共同正犯と判断した。
正司と本武志、2に無期懲役が言い渡された。
判決の、法廷の傍聴席に伊藤夫が座っていた。
判決文が読みげられている、彼は両を膝のに置き、俯いていた。泣いてはいなかった。鳴ることもなかった。ただ、いを耐えるように座っていた。
判決が終わっても、伊藤はしばらく席をたなかった。
記者がづき、尋ねた。
「今のお気持ちは」
伊藤はゆっくり顔をげた。
そして、く言った。
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「これで姉さんに報告できます。見つけたよって」
それがすべてだった。
裁判の、伊藤はへ向かった。佐藤5の遺骨はすでに引き取られ、納骨されていた。伊藤は納骨堂のにった。
何も言わなかった。
ただ、いっていた。
の畑では、そのもスイカが熟していた。誰かの畑で、誰かのによって、何事もなかったかのように収穫がんでいた。
佐藤の農園だった所には、今ではいちごのビニールハウスがっていた。しい持ち主の田浩は、その、初めていちごを収穫した。
は何も覚えていないように見えた。
けれど伊藤夫は覚えていた。
あの12を覚えていた。
掘削許を待っていた12。
そのに誰かが証拠を消し、捜査は止まり、5は12もの、のに置きりにされた。
仕組みが能しなかった12が、12という歳をみしたのだった。
佐藤が消えたのは19897。
末っ子の勇気は、当8歳だった。
遺骨が見つかった、勇気のそばには、片方だけの子ども用の靴が緒に埋まっていた。
誰が入れたのか。
なぜ入れたのか。
誰にも分からなかった。
ただ伊藤夫は、その片方だけの靴がかられないとに語った。
のために始まったことが、5の命を奪った。
そのには、8歳の子どももいた。
真実は12、のに埋もれていた。
けれど伊藤夫が諦めなかったからこそ、なくとも世のはることができた。
佐藤がどこにいたのか。
何が起きたのか。
それをることが、失われた命を取り戻すことにはならない。
それでも、決して無ではなかった。
伊藤夫は納骨堂ので、静かに目を閉じた。
「姉さん、遅くなってごめん」
が畑を渡った。
くで、収穫を終えたの音が聞こえた。
12止まっていたが、そこでようやくしだけきしたようだった。
完
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