みかん小説
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"赤いリボンの手紙" 第5話

男のい息遣いと共に、い懐灯のが部の壁をった。 隅にを潜めていたみさ子は、を決して元の携帯話のライトを男の顔に向けて点灯させた。

に浮かびがったのは、喫茶で別れたはずの、あの斎藤輔元刑事の顔だった。 「刑事さん……どうしてここに」 斎藤は眩しそうに目を細め、い溜め息をつきながら懐灯をろした。 「奥さん、だから来ないようにと言ったでしょう。私はあなたのを尾してきたんです」 斎藤は部に入り、壁の引っ掻き傷と、みさ子が握りしめている赤い布切れを見つめ、顔を険しく張らせた。 「……やはり、ここだったんですか。は、この所で体何をしていたんだ」

みさ子はがり、斎藤の胸ぐらを掴むようにして詰め寄った。 「すべてを話してください、刑事さん! 夫は、何から私をざけようとしていたの!」 斎藤はい沈黙の、コンクリートのに腰掛け、いた。 「1994、失踪事件が起きてから2、私は学くの商の主からな証言を得ました。あのい医師のを着てメガネをかけた男が、泣き叫ぶ咲ちゃんとちゃんを黒いセダンに乗せてったと。そののナンバーは、あなたのご主のものと致していました」

みさ子の体が刻みに震え始めた。

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「私は病院の医局でと直接対峙しました。先の移記録を突きつけられると、そのに泣き崩れ、『娘たちをに乗せたのは事実だが、誘拐ではない。この養護施設を見学させ、恵まれない子供たちの環境を見せることで、族への謝の気持ちを持たせようとしただけだ』と告したのです。先はここの理事のでしたから」 「じゃあ、なぜ娘たちはそのまま消えてしまったの!?」 「先の証言では、子供たちをこの建物に残し、自分は院類の続きをしていた。ほんのし、本当にし目をした隙に、子供たちの姿がどこにもなくなってしまったと……。当、私は施設内を捜索しましたが、このは図面に記載されておらず、見落としてしまった。先は『自分の過失で娘たちが消えたとったら、みさ子は正気を失ってしまう。頼むから事件を事故として処理してくれ』と、私に膝をついて懇願したのです」

斎藤刑事が語る夫の歪んだ罪悪の真実を聴きながら、みさ子は静かにカバンから、まだけていなかった健い封筒を取りした。 彼女は震える指で封筒を引き裂き、から取りしたノートの破片をライトに照らした。そこには、息子の遺とも言える言葉がき連ねられていた。

『お母さんへ。

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このを読んでいるなら、僕はもうこの世にいないでしょう。あの、僕は父さんが咲とに乗せるのを見つけ、こっそりバスでを追いました。の施設に入っていく3を見届け、で待っていると、1に父さんだけが真っ青な顔でてきて、辺りを狂ったように探し回っていました。 父さんが建物に戻った、僕もに入り、半分いていたの扉を見つけてりたんです。鉄の扉の部に、咲とが閉じ込められて泣いていました。僕が駆け寄ろうとした瞬ろから施設の男に肩を掴まれ、へ放りされました。『ここに来たことは誰にも言うな。妹たちはすぐに帰す』と脅されたんです。僕は怖くてに逃げ帰り、真実を話せませんでした。

お母さん、僕は卑怯者です。毎晩、妹たちが僕を呼ぶ悪を見ます。でも、お母さんにこれだけはっていてほしい。妹たちはあの、確かにきていました。そして、僕は施設の秘密名簿から、妹たちのしい名を見つけたんです。 199415付で京へ養子にされた2の女の子。 咲のしい名は『渡辺ちえ』。しい名は『いとうさくら』。 お母さん、どうか妹たちを探してください。 健より』

を読み終えたみさ子のから切れが滑り落ち、彼女はコンクリートのに額を擦りつけて激しく泣き崩れた。

23にわたり胸の奥に溜め込んできたしみとりが、たい空気ので爆発した。

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