"黒いゴミ袋に詰まった十五年" 第9話
15 私に全てを任せきりにしていた男のれなほど勝な言葉だ。
薬の所も病院の診察券の所も彼らは何つ把握していないのだ。
私がこのからいなくなったことで彼らの活はすでにさな崩壊を見せ始めている。
私は歩みを止めずたいので静かに息を吸い込んだ。
「薬の所ならいつも正尾さんが管理するとおっしゃっていたはずですよ。」
私が初めてはっきりと反論したことに健は話の向こうで完全に言葉を失った。
沈黙が続く通話を私から方に切り、私は静かにを向いて歩きした。
彼らの元が崩れ始めていることを私は確信していた。
次に彼らと会うはこのにある類の束が全てを覆す武器になるはずだ。
話を切った、私はすぐに青葉病院へ向かうことにした。
そこは正尾が毎通っていたリハビリテーションのある総病院だ。
私がこの 15 付き添いとして通い続けた所でもある。
あちらが私を事放棄と主張するなら、私の介護の実績を客観な記録として残す必があった。
病院の受付で事を話し、過の通院記録と付添の名を証する類をしてもらえないか相談した。
窓の若い職員は困惑した顔で「しお待ちください」と奥に引っ込んだ。
しばらくしててきたのはく担当をしてくれていたベテラン護師の佐藤だった。
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彼女は私の顔を見るなり、ほっとしたような表を浮かべてりでづいてきた。
「野さん、急にいらっしゃらなくなったから本当に配していたんですよ。」
佐藤は声を潜めながら私を目のない待の隅へ案内してくれた。
「実は昨健さんが正尾さんと緒に病院にいらしたんです。でもおとも義父の現の症状もんでいる薬の種類も全くごなくて。」
私がいないことで 2 が病院でどれほど取り乱していたかを佐藤は静かに教えてくれた。
「よしえさんは嫁が勝に薬の管理をしていたから分からないと受付で声を荒げたらしい。」
しかし佐藤たち病院のスタッフは 15 誰が正尾に寄り添ってきたかをはっきりとっていた。
「毎回必ず付き添って先の言葉をにメモしていたのは佐子さんだけです。ご族がいくら嘘をついても覆そうとしても、私たちは本当のことをっていますからね。」
佐藤のその言葉に私は胸の奥がじわりと温かくなるのをじた。
この町にも私の 15 を正しく見ていてくれたが確かにしたのだ。
佐藤の協力もあり、私は正尾の通院履歴と私の付添い記録が記載された正式な類のコピーをに入れることができた。
病院をた私は次に駅にある桜薬局へとを運んだ。
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ここでも顔馴染みの薬剤師が私の顔を見て驚きながらも真摯に対応をしてくれた。
私がに何度薬を取りに来ていたかその履歴を印刷してもらうように頼む。
薬剤師は事をく聞かず、ただ「何かお困りならいつでも証言しますよ」と力く言ってくれた。
かつて私は親戚や所のたちから常にたい目で見られているとい込んでいた。
よしえへの世体が悪いという言葉に縛られ自分から周囲との関わりを絶っていたのだ。
しかし私が黙って積みねてきた毎のは確実に誰かの記憶に残っていた。
私は彼らの温かい言葉に背を押されながらしずつ反撃のための客観な証拠を集めていった。
夕方ホテルに戻った私は弁護士のから教えられた通りに類を分類し始めた。
正尾の残してくれたノート、くのスーパーのレシート。
そして今集めた公な記録。
これらを系列に並べるとよしえと健の主張がどれほど破綻しているかが目でらかになった。
私はさらに弁護士から見せられた審な送記録のコピーを机のに広げた。
毎 5 万円の送先は彼と同じ職にいる若い女性の座だった。
送が始まったのは健が突然残業が増えると言いした 5 のからだ。
私はその送記録の付と正尾のノートにかれた健のをつつ照らしわせていった。
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