"十年の悪夢 洞窟から届いた母の遺骨" 第11話
「今こそあなたが罪を償うです」
の肩が力なく落ちました。
10 完璧だと信じていた自分の犯罪が、んだとっていた幼い子供の記憶つで根底から覆されようとしていました。
「そうだ、俺が全部殺した」はついにを垂れた。「健が密輸の記録を持って警察にこうとした。だからあいつと妻ごと始末してやったんだ」
「娘さんはどうなるとっていましたか?」佐藤が尋ねました。
「あの寒いの夜だ。勝にぬか、どこかへくかだとった。ガキがき延びるなんて誰がうもんか」の声には点の悔もありませんでした。
佐藤はたい錠を取りしました。
「像、殺害及び体遺棄、密輸の容疑であなたを逮捕します」
錠をかけられる瞬まで、はミキに向かって毒を含んだ差しをらせていました。
「あの女、ただじゃおかない」
「もう遅いですよ。あなたは終わったんですから」ミキは淡々と答えました。
取調をていくの背は、もはや財閥の物ではなく、ただのれな殺犯でしかありませんでした。
佐藤はミキの肩にを置きました。「本当にお疲れ様でした。もう全て終わりましたよ」
ミキはそこでようやくこらえていた涙を流し、頷きました。
獄のようだった 10 の悪がついに終わる瞬でした。
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1998 3 15 、千葉方裁判所の法廷は、息遣いつ聞こえない沈黙に包まれていました。
裁判が厳かな声で判決文を読みげていきました。
「被告像、殺及び密輸、体遺棄など全ての容疑を認め、無期懲役に処する」
法廷の傍聴席のあちこちから堵のため息が漏れました。
「被告、達也、密輸共犯及び証拠隠滅の容疑で懲役 15 を宣告する」
佐藤は傍聴席の角に座るミキを見つめました。
ミキの両頬にい涙が伝っていましたが、その表は 10 ぶりに初めて穏やかに見えました。
「被告の犯罪為に関連する全ての法な財産は国に没収する」
裁判の最の宣告が終わると、法廷は々のざわめきで満たされました。
は錠をかけられたまま守に連されながらも、最までミキに向かって憎悪に満ちた線を送り続けました。
しかしミキはもう彼の方を見ることはありませんでした。
裁判が終わって数、ミキは調子の共同墓を訪れました。
10 ぶりにのを得た母、さゆりの墓のにい菊の束を置きました。
「お母さん、もう全部終わったよ。私のせいですごくい辛かったよね。もう本当にらかに眠ってね」
ミキは膝をつき、墓に額を寄せました。
その隣には遺骨こそありませんが、父、健の名が刻まれたさな墓が並んでいました。
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温かいご飯をたっぷり丁寧に備えました。
「お父さんももう全部忘れてしてください。私、お父さんの娘であることが恥ずかしくないようにくきていくからね」
10 歳の幼い齢で止まってしまった族との最の別れを、20 歳の女性になってようやく済ます瞬でした。
その、元の聞の面には『沈黙のカルテル 10 隠された塊密輸組織の残酷な素顔』という見しの捜査報記事がきく掲載されました。
記事は連全国な話題となり、1980 代の総半島を牛っていた巨密輸組織の実態が初めてのにさらされました。
佐藤はこの事件を解決した功績が認められ、警に特別昇しました。
「警、おめでとうございます」輩の刑事たちが賑やかに祝いの言葉をかけましたが、佐藤のはいままでした。
佐藤は誰もいないオフィスで、机の引きしの奥くに閉まっていた古い族写真を枚取りしました。
この世で最も幸せな顔で笑うの姿が、今に限ってひどく胸に染みました。
「申し訳ありませんでした。見つけすのがあまりにも遅すぎた。本当に申し訳ありませんでした」
佐藤は写真に向かって静かにをげました。
というが流れた 1999 1 1 、佐藤はで犬坊崎を訪れました。
初のを見ようとする々で岸はの踏みもないほどでした。
佐藤は 12 に田が最にっていたであろう、まさにその所にちました。
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