2001年春、北海道小樽市で、卒業式を3日後に控えた女子高生・佐藤美咲が突然姿を消した。 最後に目撃されたのは、運河へ続く古い倉庫街。部屋には家出を示すものはなく、家族は15年間、帰らない娘を待ち続けていた。 そんなある日、古道具屋に持ち込まれた桐箪笥の中から、1着のセーラー服が見つかる。胸ポケットに残されていたのは、青いガラスのイルカと、涙で滲んだ一通の手紙。 そこには、同級生の名前、教師との秘密、そして「天狗山の誓い」という謎の言葉が記されていた。 美咲はなぜ消えたのか。 彼女が最後まで守ろうとしたものは何だったのか。 15年間眠っていた学生服が、小樽の町に隠された真実を静かに暴き始める――。