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"70 円扱いされた 31 万仕送り~贔屓する義両親との決別" 第21話

命は取り留めたものの、予断を許さない状況だと医師に言われた。

「彩子、どうしてこんなことに?体誰がひき逃げなんて、そんなひどいことを。」

酸素マスクをつけて目を閉じている娘の姿に涙が止まらなくなる。それを見たサナが自分のタオルで私の涙を拭いてくれた。

「ありがとね、サナちゃん。」

いつのにか泣きやんだサナは、「どういたしまして」と覚えたての言葉で返してくれる。

もし彩子がこれからこの子の成を見られなくなったら、母親としてどんなに残りだろう。

私は祈るような気持ちで、目を閉じたままの母・彩子の顔を見つめた。

「それで犯は捕まったの?」

「警察の話によると犯はまだ捕まっていないそうです。ただ目撃者がいて、運転していたのは若い女性だったと証言しているらしく、最よく聞く齢ドライバーによる事故とは違うようですが…」

の声が途切れたとうと、私の元に沈み込むようにその体がくずれて倒れ込んだ。

「弘さん、丈夫?」驚いた私は抱いていたサナをそっとろし、弘に駆け寄る。

そばにいた護師がすぐに医師を呼んでくれたので、弘は応急処置をしてもらい、別のベッドで休ませてもらった。

「奥さんが事故にあったショックで気分が悪くなったのだといます。

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し休めば丈夫ですよ。」

護師からそう言われて、私は正直だった。

事故にあった妻の姿を見てショックで倒れるほど、弘が彩子にを持っていたことに驚いていたのだ。私にとってはそれくらいなことだった。

それと同に弘のことを見直したのも事実だ。

彩子がみすぼらしい装をしているのも、痩せて元気がないのも、ずっとのどこかで弘のせいではないかとっていたのだ。

だが目ので娘の伴侶としてこんな姿を見せられると、彩子へのに疑いを持っていたことや、なからず弘に悪い印象を抱いていたことを反省するきっかけとなった。

彩子の識が戻り元気になったら、弘の言うように同居することも向きに考えてみよう。そうい直した。

が目覚めると、私はサナを連れて緒に娘夫婦の自宅にった。

「今々とご迷惑をかけてすみません」と申し訳なさそうに言う弘に、「弘さんも変だったわよね。のことは私に任せて、ゆっくり休んでちょうだい」と伝え、寝で休ませ、私はサナの面倒を見ることにした。

サナは幼稚園の制のままだったので、とりあえず着替えをさせて事をさせる。事も終えて落ち着くと、サナはいつも幼稚園に持っていっている、彩子の作り提げカバンから赤い折りで折られた鬼を取りして渡してきた。

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「これをばあばにくれるの?」

「うん。それはママから。パパには内緒でばあばにあげてねって言ってたの。」

サナはにもカバンのからの折りで折られた犬と、茶の折りで折られた猿を取りして見せた。

「全部ママに折ってもらったの?」

サナは犬と猿を並べてからきく頷く。

昔話のでも、サナは桃太郎が特にお気に入りで、何度も絵本を読むようせがんでいた。

この折りは彩子がサナの好きな桃太郎の登物を折ってやったのだろうか。だが見ていると、どうにも腑に落ちないことがあった。

「サナちゃんは犬と猿は好きだけど、鬼さんは嫌いだったよね。どうしてママはサナちゃんの嫌いな鬼さんまで折ったんだろうね。」

「サナが鬼はいらないって言ったら、ばあばにあげてって言ってたよ。」

わざわざ彩子が、なぜこの子が嫌いなキャラクターを折ったのか議だった。

いつもはサナの嫌がることなんてしない。ましてや私にあげるように言うなんて。

折りの鬼をに取って眺めていると、何やら文字がの裏側から透けて見える。

慌てて折りいてみると、それは彩子から私に宛てただった。細かい文字でびっしりとかれている。

その内容は信じがたいものだったのだ。

私はそのを読み終えると、かれた内容が本当なのか確かめるべく、弘が眠っている寝に向かった。

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