"五日婚の因果返し" 第8話
夫を略奪した相に助けを求め、自分のことは棚にげて子供みたいに泣いている。
それは、どう見てもみっともなかった。
私は泣き続けるひな子を無して、子供たちを迎えるために保育園へ歩きした。
ろでひな子が何か言いかけた気配がしたが、振り返らなかった。
その、ひな子が私に関わってくることはなかった。
それどころか、元夫とひな子はしばらくの、婚はせずに、まるで仮面夫婦のような状態を続けた。
保育園にも通い続けた。
保護者たちからは針のむしろだったが、ひな子なりのなのか、絶対に引っ越そうとしなかった。
なんだかんだ言っても、このまま丸く収まっていくのかもしれない。
そうっていたら、1ほど経って、元夫の浮気が発覚した。
今度は職の輩だった。
しかもかなりオープンな関係だったらしく、所のスーパーで緒にいるところを複数に目撃されたのだ。
だから私も、ママ友経由で元夫の浮気をってしまった。
当然、ひな子のにもその話は入っただろう。
半には、ひな子たち族は子供を連れて町から引っ越していった。
元夫と私の共通のから聞いた話では、元夫は会社を辞めたらしい。
ひな子と婚して再婚したいと考えているが、ひな子がそれを許さないようだった。
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社内で浮気なんかしたら、そりゃ居も悪いだろう。
だけど、この状況でも婚したがらないひな子は、元夫が好きというより、もうただの執なのかもしれない。
何にせよ、いうちに元夫の裏をり、婚できた私はラッキーだったのかもしれない。
そんなふうにえるようになった。
それからは流れた。
がは今も、朝から騒がしい。
「、ご飯だよ」
が声をげると、猫のが台所に向かってゆっくり歩いてくる。
そのろを、が追いかけて猫を撫でようとしていた。
「、と遊んでないで制着なさい」
私がそう声をかけると、はびっくりしたようにぴょんとねた。
「わ、分かってる」
その声に、も「あっ」と声をげた。自分もを忘れて猫とじゃれようとしていたことに気づいたらしい。
「分かってたらくして」
「もうべ終わったもん。ほとんど準備できてるもん」
「靴は履いてないように見えるけどなあ」
「あっ」
が恥ずかしそうな顔で慌てて部に戻っていった。
も同じ状況だったらしく、に向かって叫んだ。
「、待って。私の靴も持ってきて」
「自分でやって」
はくった。
方、はカリカリをべながら、関せずという顔をしている。
私はお弁当の仕げをしながら、今も賑やかだなとった。
本当に毎、毎、うるさい子たちだ。
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でも、この騒がしさが好きだった。
「じゃあ、お母さん、ってきます」
2は私が用したお弁当を持って、学へ向かった。
玄関をると、隣のの桜が満だった。
とが並んで歩いていくろ姿を見ながら、私は鍵を閉めた。
元夫と婚したには、像もつかなかった幸せな景。
娘たちが拾ってきた猫を抱っこして、い双子の娘たちを見送りながら過ごすこの瞬が、私は好きだ。
母親になってよかった。
それだけは、元夫に謝してもいいところかもしれない。
いろいろあった。
泣いた夜もあった。
悔しくて眠れなかったもあった。
でも今、私はこの活をからしている。
あの、私を選ばなかった男がいた。
けれど私は、その男に捨てられたので、自分ので番切なものを育ててきた。
と。
そして。
この騒がしくて、温かくて、予定通りにいかない毎こそが、今の私の幸せだった。
― 完 ―
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