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"祝儀袋と消えた花嫁" 第7話

その言葉で、私は全てを理解した。

伯母は先ほどのあかりちゃんの言を撮し、それを親族と友たちに送っていたのだ。

「おい、おばちゃん、画見たよ」

優也の友の1が声をげた。

「お嫁さんが画で帰れって言ってるし、帰ろうぜ」

「祝儀は置いていかないけど、あれを見て結婚式は祝えないでしょう」

親族の1もはっきりと言った。

「優也も着替えておいで。美しいものべにきましょう」

あかりちゃんと両親は、あたふたと周囲を見回していた。

「え、何? 画って何? どういうこと?」

「皆さま、いったいどうしたのですか?」

けれど、誰もを止めなかった。

親族も友たちも、ぞろぞろと会からていく。

すれ違いざまに、みんながあかりちゃんに言ずつ声をかけた。

「お嫁さん、いくらなんでもあれはひどいよ」

「京子姉ちゃんが美だからってひがまないで」

「常識がないんじゃない?」

「式を挙げるでよかったね」

「性格の悪さ、治るといいね」

「いや、それは無理だろ」

つい先ほどまでロビーの端にいた、あかりちゃん側の友らしきたちも、いつのにか姿を消していた。

誰も彼女を祝おうとはしなかった。

あかりちゃんは顔を真っ赤にし、優也へすり寄った。

「ねえ、優也。私、どうしたらいいの?」

優也はそのを静かに避けた。

「招待したお客様へのお詫びはこちらでやります」

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「ゆ、優也?」

「もう関わりたくないので、今の連絡はご両親を通してください」

あかりちゃんの表が凍った。

私は優也の横顔を見た。

弟はしそうだった。

けれど、その声には迷いがなかった。

伯母がスタッフの方を向いた。

「スタッフさん、そういうわけだからキャンセルね。原因はあちらだから、キャンセル料はもちろん……」

伯母はあかりちゃんとその両親を指さした。

「そちらでお願いします」

あかりちゃんの母親が慌ててげた。

「え、困ります。そんな、おばさま」

伯母はしも表を変えなかった。

「あら、困っているのはこちらよ。うちのビルの契約更も、考えさせてもらうわ」

あかりちゃんの父親の顔が真っ青になった。

私はその様子を見ながら、伯母の言葉のさを改めてった。

伯母はただの優しい親戚ではない。

、私たちを支えてくれたきなだったのだ。

「さて、京子ちゃん」

伯母が私を見た。

「はい、おばちゃん。分かっています」

私はあかりちゃんの方を向いた。

「言われた通り、は帰ります。さようなら」

伯母も軽くを振った。

「あら、じゃあ寄りも帰ろうっと。さようなら」

あかりちゃんは言葉にならない声を漏らした。

「あ、あ、あ……」

その横で、父親がぽつりと言った。

「やっとわがままな娘が片付くとったのに……」

あかりちゃんは信じられないという顔で父親を見た。

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「え、パパ、どういうこと?」

誰も答えなかった。

私はった。

いずれはみんなを取る。

そのことを、あかりちゃんはまだ分かっていないのだろう。

そして私は、伯母のような素敵なになりたいとった。

私たちが会る頃には、ロビーの空気はすっかり変わっていた。

先ほどまで華やかだった式は、突然予定を失った所になっていた。スタッフたちは忙しそうに連絡を取りい、キャンセル対応に追われている。

それでも、彼らの表にはどこかほっとしたようなもあった。

から聞いた話では、あかりちゃんは式側にもかなり無茶な求をしていたらしい。

支度のを守らない。

予定にない演を直に入れようとする。

スタッフへきつい言葉を浴びせる。

プランナーが疲れきっていた理由が、ようやく分かった。

さらに、伯母のスマートフォンには、なぜかいくつもの画が残っていることが分かった。

伯母は何わぬ顔で言った。

「あら、どうしてまた違えて撮れちゃったのかしら。ほら、おばちゃん、ボケてるから」

「はいはい。おばちゃんほどしっかりしたはいません」

その画には、あかりちゃんが嫁用のアクセサリーを無断で持ちそうとしている様子が映っていた。

別の画には、ロビーの備品を乱暴に扱って壊す姿があった。

さらに、式のメイク用品をバッグへ入れようとしているところまで映っていた。

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