"止められた12枚" 第4話
あのを根こそぎ奪うつもりで入り込んだのよ」
彩子はく笑った。
「ポップコーンでも用して見物しましょうか」
パーティー当、Sホテルの宴会は華やかに飾られていた。
井からはきなシャンデリアが輝き、テーブルにはいクロスとが並び、招待客たちは級そうな装で笑いっていた。
健はタキシードを着て、会の央で得げにっていた。
都は豪華な着物を着て、満面の笑みを浮かべている。彼女は何度も周囲を見渡し、自分たちがいかに流の世界にいるかを噛みしめているようだった。
弓は体にぴったりと沿うドレスを着て、作り笑いを浮かべていた。
「あなた、すごく幸せ。私たち、永に緒よね」
「もちろんだよ、弓。俺のの当たりくじは君だ」
健は弓の腰にを回し、周囲に見せつけるように笑った。
「さあ、乾杯しよう」
シャンパンの栓がき、会に拍が起こった。
伊勢老、ステーキ、キャビア、何万円もするワイン。料理は次々と運ばれ、招待客たちは慮なくみいした。
健は気分がよくなり、何本も級ワインをけさせた。都も隣のテーブルの女性たちに自げに話していた。
「うちの息子はね、見る目があるのよ。の嫁は仕事ばかりでげがなかったけど、今度の弓さんは違うわ。若くて綺麗で、お持ちで、私にも優しいの」
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弓はその声を聞きながら、元だけで笑った。
彼女の目は確だった。
この親子が本当にを持っているのか。それを見極めること。
そして持っているなら、すべて奪うことだった。
やがてパーティーは終わりにづいた。
支配が会計伝票を持って、健にづいてくる。
「本は誠におめでとうございます。お事代、会費、装、ドリンク代を含めまして、計300万円でございます。お支払いをお願いいたします」
健は招待客と弓が見ているで、わざと余裕のある笑みを浮かべた。
「はいはい。これで括ね。今は俺の奢りだからな」
そう言って財布から取りしたのは、婚に彩子が活費として渡していた、限度額のないブラックランクの族カードだった。
支配が両でカードを受け取り、端末に差し込む。
次の瞬、吉な警告音が鳴った。
「申し訳ございません。お客様、このカードは止でございます。盗難・紛失届けがされていると表示されます」
健の表が瞬で固まった。
「え? そんなはずはない。もう度やってくれ。械が壊れているんじゃないのか。これは俺の妻がくれたカードなんだぞ」
「システムでは、婚された配偶者様によって利用止されたことになっております」
支配は静だった。
「警察をお呼びしますか。
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それとも、ほかのカードをおしになりますか」
宴会がざわついた。
「あら、カードが使えないんですって」
「300万円もないのかしら」
「詐欺じゃないの? 散々みいしておいて」
都の顔は爆発しそうなほど赤くなった。
健は慌てて弓を見つめた。
「なあ、弓。先に払ってくれないか。財布の理ができてなくてカードがごちゃごちゃなんだ。あとですぐ返すから」
その瞬、弓の表がたく凍りついた。
さっきまで「あなた」と甘えていた女は、もうどこにもいなかった。
弓は本能に悟った。
この男はが空っぽだ。
「あ、あなた……私、今お財布を持ってきていないの。それに現は全部投資に回しているから、すぐにはろせないし」
「弓さん、カードの1枚もないの?」
都がうろたえながら聞く。
弓は肩をすくめた。
「私が持っているのは、この指輪くらいです。でもこれじゃどうにもなりませんよね」
支配の表が恐ろしくたくなった。
「お客様、ふざけていらっしゃるのですか。お支払いいただけないなら警察を呼びます。無銭として扱われる能性もあります」
警察という言葉に、都の膝から力が抜けた。
「ああ、助けて。嫁選びを違えたせいで、私のはめちゃくちゃよ」
健は震えるで彩子に話をかけた。
しかし聞こえてきたのは、たい械音だけだった。
「おかけになった話は、波の届かない所にあるか、源が入っていないため……」
健は何度もかけ直したが、結果は同じだった。
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