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"床下に消えた29年" 第8話

遺体の拘束状態、記の記述、元を隠して古民へ移った事実は、偶然では説できなかった。夫は妙子のを解体して遺体を隠し、その活を続けていた。

事件は検察庁へ送られたが、夫がしているため起訴も裁判もわれなかった。

最終報告には、個関係に基づく殺と遺体の隠蔽であること、容疑者がにわたって自発な孤活を続け、犯罪現となった災でしたことが記された。

では、数の形式な文章で事件は終結した。

しかし、妙子のはその数だけで片づけられるものではなかった。

1994、36歳だった妙子は、婚によってをやり直そうとしていた。

周囲の々は、彼女がしい町へったのだとっていた。連絡を絶ったことも、自分ので過理した結果だと考えられていた。

実際には、妙子は自分から姿を消したのではなかった。

最も過を断ち切りたかった相に追われ、誰にもられないへ連れてかれた。助けを求めることも、逃げることもできない状態で命を奪われた。

そのも、妙子の名者の記録に残り続けた。

どこかできている能性が完全に消されたわけではなかったため、い親戚のには、いつか連絡が来るかもしれないと考えていた者もいた。

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だが、29くの、妙子は夫の元にいた。

元確認が終わると、妙子の遺体はい親戚へ引き渡された。

親戚たちはを経て戻ってきた彼女を迎え、正式に葬儀をった。どこへったのか分からなかった女性は、ようやく自分の名を取り戻し、誰かの記憶のへ帰ることができた。

災現となった古民は、調査が終わったも焼けた骨組みの部を残していた。

根は失われ、壁は崩れ、部の形も分からなくなっていた。妙子が隠されていたも取り除かれ、面には捜査のために掘り返された跡だけが残った。

民は、災のまでそのの秘密を何もらなかった。

静かな老が1で暮らしている古い。誰もづかず、誰も内部を見ようとしなかった所が、実際には29く犯罪の痕跡を抱えていた。

夫は自分の過を完全に消したつもりだったのかもしれない。

姓を変え、とのつながりを断ち、遺体をへ隠した。が経つほど、妙子を探すは減り、事件が再び調べられる能性もくなっていった。

その隠蔽は、ほとんど成功していた。

もし線が故障しなければ。

もし災が起きなければ。

もし消防士がそのを踏み抜かなければ。

妙子は今も、古民にいたかもしれない。

災は1齢男性の命を奪い、古い建物を焼き尽くした。

に、その炎は29閉ざされていたを壊し、誰にも見つけられなかった女性へを届けた。

1994に消えた志妙子。

彼女は逃げたのではなかった。

忘れたのでも、族を捨てたのでもなかった。

彼女の声とは、元夫によってへ閉じ込められていた。

そして2023

すべてをに変えたが、ようやくその扉をいた。

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