みかん小説
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"車椅子妻の断罪" 第7話

いながら聞いた殺計画。毎晩、声を殺して続けたリハビリ。

そして夫のから直接聞かされた、自分への刑宣告。

すべてが涙となって頬を流れた。

その頃、伊藤はの麓に止めたワゴンにいた。

内には私警察官2、科学捜査官、救急隊員2が待していた。夜から加奈の図を待っていたのである。

話を受けた伊藤は、隣にいる刑事へ頷いた。

「現へ入ります。サイレンは鳴らさずに」

ワゴンした。

ろに待していたパトカーと救急も続く。

3台はサイレンを消したまま、っていった。

加奈のは限界にづいていた。

子を止めるために力を入れ続けた太ももが震え、首には激しい痛みがっている。

そのから複数のエンジン音が聞こえた。

やがてカーブの向こうからいワゴンが現れ、そのろにパトカーと救急が続いた。

が加奈から10メートルほどれた所へ止まる。

席のドアがき、伊藤がりてきた。

汗に濡れ、子ので耐えている加奈の姿を見た瞬、伊藤のが止まった。

だがすぐに駆け寄り、加奈のへ膝をつく。

「先……」

加奈はひび割れた唇をかした。

「全部、録音しました。言も漏らさずに」

伊藤は加奈のを握った。

「鈴さん。終わりました。ここから先は、私たちがやります」

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救急隊員が加奈へを渡し、状態を確認する。

そのに刑事と科学捜査官は現を封鎖した。

子のブレーキは、れかけた状態のまま写真に収められた。SUVが急発したタイヤ痕も、膏で型を取られた。

加奈はスマートフォンを刑事へ渡した。

録音が再される。

の静寂のに、玲奈の笑い声が響いた。

『健。あの女、へ置いてきた?』

続いて、健の声が流れた。

『ああ。今、子ごと置いてきた。これで本当に終わりだ』

刑事の表くなった。

伊藤は無言で頷く。

刑事は無線を取りした。

「本部、現確保。被疑者、田および玲奈の所を確認してください」

に捨てられた加奈が救助された頃、健と玲奈は都層ビルにいた。

窓の向こうに望できる、級レストランのプライベートラウンジだった。

2は窓際のソファへ並んで座っていた。

テーブルのには級ワインと、2つのグラスが置かれている。

がグラスを持ちげる。

玲奈も笑顔で応じた。

澄んだ音をて、グラスが触れった。

に捨てた妻のを待つ、2の祝杯だった。

「これからは、全部私たちのものね」

玲奈が健の腕へ体を寄せた。

座のビルも、事務所も、保険も」

「ようやくだ」

はワインをへ運んだ。

「俺はあの女ので、20したんだ。これからは自分のきる」

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その、ラウンジの入から複数の音が聞こえた。

を踏みしめる音が、まっすぐ2づいてくる。

が顔を向けた。

扉がき、私姿の刑事4が入ってきた。

からワイングラスが滑り落ちた。

赤い液体がソファへこぼれる。

の刑事が2った。

「田玲奈」

確な声だった。

「あなた方を、鈴加奈さんに対する殺未遂および私文偽造などの容疑で緊急逮捕します」

錠が健首へ掛けられた。

たい属音が、静かなラウンジに響いた。

先ほど2つのグラスが触れった音とは、まったく違う音だった。

の顔から血の気が失われていく。

「どういうことだ……」

玲奈もグラスを握ったままけなかった。

「加奈はにいる。けないはずだ」

刑事は答えなかった。

はその沈黙のを理解し始めた。

加奈がきている。

そして、自分たちの会話が警察へ伝わっている。

その事実がで形を取るにつれ、健の唇が震え始めた。

同じ頃、救急で伊藤は裁判所へ話をかけていた。

「本申請した処分禁止の仮処分と、仮差し押さえの件です。債務者の田玲奈は、ただ今逮捕されました。直ちに執をお願いします」

伊藤が事に準備していた申しては、すでに裁判所で審査されていた。

と玲奈が加奈の名義を使って移転させた産。資産管理会社へ移した銭。関連する座。

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