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"消えた仕送り720万円" 第7話

窓のでは、2く吹いていた。

けれど部かく、母が入れたお茶からい湯気がっていた。

私はった。

母がもつけられず、空腹に耐えていた12

720万円があれば、病院へも通えた。事も満に取れた。友かけることもできただろう。

それらを奪ったのが、自分の夫だった。

そして私は、その男を信じ続けていた。

母の寝息を聞きながら、私はに決めた。

奪われた仕送りを取り戻す。

母がして暮らせる環境をえる。

それが、何もらずに母を苦しませてしまった私にできる償いだった。

翌朝、私は証拠を最終確認した。

座の通帳。

12分の送記録。

信吾の財布に入っていたキャッシュカード。

義母の座への入

への送

3の発言。

私物を処分された写真。

から締めされた記録。

すべてを系列順に理し、弁護士へ送った。

分です」

弁護士は力く言った。

「これだけ揃っていれば、調でも裁判でも戦えます」

婚調と同に、当に奪われた720万円の返還を求める。

精神苦痛への慰謝料。

30の財産分与。

さらに、から当に締めした為についても責任を問う。

ではなく、事実と数字でいきましょう」

弁護士の言葉に、私は頷いた。

それこそ、員として18につけてきた方法だった。

庭裁判所の建物は、の空のに静かにっていた。

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ロビーで弁護士と待ちわせ、私はく息を吸い込んだ。

別の待には、信吾がいる。

30連れ添った夫と、こんな形で向きうことになるとはわなかった。

婚調では、夫婦が直接顔をわせることはない。調委員が交互に双方の話を聞き、見をすりわせていく。

私は弁護士と緒にさな調へ入り、男女2の調委員と向きった。

「これまでの経緯をお聞かせください」

促され、私はつずつ説した。

結婚当初、信吾が母の分証を預かったこと。

母への仕送りを始めたいと相談した直、母名義の座が作られたこと。

信吾から渡された番号へ、12、毎5万円を振り込んだこと。

母には度も届いていなかったこと。

弁護士が資料を提した。

144回分の送記録。

座の通帳写真。

キャッシュカードの写真。

義母と敏が流れていた記録。

「お母さんに入るはずのおがなくなった」と敏にしたと状況。

調委員の表は、説むにつれて厳しくなっていった。

私たちが待へ戻ると、今度は信吾が呼ばれた。

約40分、私は再び調へ入った。

調委員の顔には、先ほどよりい疲労が浮かんでいた。

信吾は最初、座の件などらない、妻のい違いだと主張したという。

しかし、通帳が信吾の斎から見つかっていること。

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カードが財布に入っていたこと。

座が信吾の活圏内で設されていたこと。

それらを示されると、最終に関与を認めた。

結婚直、義母の指示で母の分証を持ちした。

母名義の座を作った。

12、私が振り込んだを自分で引きし、義母へ渡した。

発覚しないよう、通帳とカードは自分で管理していた。

「母に逆らえなかった。自分もつらかった」

信吾は、調委員に向かって繰り返したという。

しかし、成したにわたり正を続けた理由にはならないと、委員から厳しく指摘された。

信吾は最まで、責任を義母へ押しつけようとしていた。

その話を聞いた、私のに残っていた最の未練が消えた。

30連れ添った妻より、母親の嫌を取ることを選んだ男。

妻が母のために働いて得たを奪いながら、自分も被害者だと言う男。

私は、こんなのために母を犠牲にしていたのだ。

弁護士は、720万円全額の返還に加え、慰謝料300万円、財産分与として退職と自宅売却益の適正な取り分を求めた。

信吾側は減額を主張した。

720万円はすぎる。分割でなければ払えない。

だが、12、毎5万円という額は確だった。

5万円を144回。

計720万円。

そこに減額の余はなかった。

弁護士は、必であれば刑事の相談や関への正式な届けも検討していると伝えた。

その言葉を聞くと、信吾は全面な解決に応じる姿勢を見せた。

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