"残り物少年の奇跡" 第15話
あの、俺を助けると決めなかったら、おのはどうなっていたとう」
「助けるを選んだわけではありません。僕はただ、必とされる所へっただけです」
「どうして俺がおを必としていると分かった」
翔太はの頃と変わらない穏やかな笑顔を見せた。
「すべての子供にはお父さんが必です。そして、すべてのお父さんには、し方をいさせてくれる子供が必だからです」
それからもなく、翔太はセンターで3共に働いた美咲との結婚を族へ報告した。毎週続いていた族の夕会でその話をすると、テーブルは歓声に包まれた。
翔太と美咲の結婚式には、族だけでなく、センターや基を通じてをて直したくの々が参列した。
式ので、翔太は孝志へ向かって言った。
「20、怯えた子供が、絶望した男性のに現れました。どちらも、その会いがを変えるとはりませんでした」
翔太は目に涙を浮かべた。
「お父さん。と忍耐と、互いを諦めない気持ちで族は作れるのだと教えてくれて、ありがとうございました」
孝志はちがり、息子を抱きしめた。
「礼を言うのは俺の方だ。救われる必があると自分でも分からなかった、俺を救ってくれた。俺にも救われる価値があると教えてくれた」
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結婚、翔太と美咲は、さまざまな事で族を失った4の子供を養子として迎えた。には笑い声だけでなく、涙や喧嘩もあったが、どの子供も見捨てられることはなかった。
佐藤族癒やしセンターは5つの都へ広がり、毎何千もの族を支援するようになった。それでも翔太は、の良い部分を見る力と、困っているのそばへ自分から歩いていく姿勢を失わなかった。
ある、孝志が孫たちと庭仕事をしていると、6歳の男の子が尋ねた。
「おじいちゃん。翔太パパが、おじいちゃんは昔歩けなかったって言ってた。本当なの」
「ああ、本当だ」
「翔太パパが直したの」
孝志はし考えてから答えた。
「翔太パパは、私に歩く理由があることをいさせてくれたんだ」
「どんな理由」
「おたちの祖父になること。困っている族を助けること。それから、壊れたように見えるものでも、によって修復できることを伝えるためだ」
男の子はすべて理解したように頷いた。
「僕も翔太パパみたいに、を助けられる」
「ああ、できる。ただし、きな奇跡を起こす必はない」
孝志は孫のへを置いた。
「しんでいるに優しくすることが、番きな奇跡になるもある」
その夜も、何と続いてきた族の夕会がかれた。孝志、翔太、美咲、輝とその族、翔太の子供たちが、1つのテーブルを囲んだ。
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翔太は族の顔を見渡し、孝志へ言った。
「お父さん。僕が最初に言ったことは正しかったといます」
「何の話だ」
「神様には、まだお父さんへの計画があると言ったことです」
孝志は笑った。
「どんな計画だった」
「族を癒やす助けをするになること。がを変えると、子供たちへ伝える祖父になること。それから、を閉ざしたでも変われると証することです」
孝志はテーブルを囲む々を見つめた。子に座り、自分のは終わったと信じていた頃には、決して像できなかった景だった。
「翔太。レストランで、おが最初に俺へ言った言葉を覚えているか」
「神様には、まだあなたへの計画があると言いました」
「あの言葉で俺が最も驚いたのは、8歳の子供が、俺には絶望しか見えなかった所に希望を見ていたことだ」
翔太は静かに微笑んだ。
「子供は、目だけではなくで見るからです。で見なければ、起きるのを待っている奇跡には気づけません」
孝志は窓のへ目を向けた。あの夜、自分に必だった奇跡は、がくことだけではなかった。
破れた靴を履いたを見さず、同じテーブルへ座らせること。
誰かを信じ、自分もされる価値があると認めること。
そして、しみのにいるへ、まだ終わっていないと伝えることだった。
「残り物をください。そしたら、あなたに歩き方を教えます」
あのの翔太の言葉は、本当だった。
翔太が孝志へ教えたのは、をへす方法だけではない。
失敗のでも、もう度を歩き始める方法だった。
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