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"元嫁の15枚返し" 第6話

「弁護士先。学です」

々しいが、はっきりした声だった。

理しておきたいことがあります。来ていただけませんか」

そのの午、学は自分へ事を運ぶ恵子のをじっと見た。

仕事で荒れ、のパソコン作業で関節の目だった。

「恵子」

「はい、お義父様」

「このの柱1本にも、おの汗が染み込んでいることを私はっている」

「何をおっしゃるんですか」

「私が目を閉じるに、その汗が無駄にならないようにしておく」

恵子はお世辞だとった。

「そんなことより、今は体を治すことだけ考えてください」

、スーツ姿の男性たちが類を持って病を訪れた。

恵子は義父の仕事関係者だとい、お茶だけして部れた。

でどんな類が作られたのか。

そのの恵子は、何もらなかった。

それからほどなくして、学の容体が急変した。

血圧ががり、呼吸が浅くなる。恵子がベッドのそばでを握っていると、学がわずかに目をけた。

唇がいた。

「お義父様?」

恵子は顔をづけた。

「何ですか。聞いています」

学は何かを伝えようとしたが、声にはならなかった。

やがてそのから力が抜けた。

い闘病活が終わった。

葬儀は都内でもきな会われた。

量のが並び、弔問客が絶えなく訪れた。から見れば、成功した事業にふさわしい派な葬儀だった。

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しかし、その裏で働き続けたのは恵子だった。

3ほとんど眠らず、弔問客へげ、席へ案内し、お茶を運び、空いた器を片づけた。

夜になればを拭き、ごみを集めた。

3目の朝、黒いパンプスにが入らなかった。

首がひどくむくみ、踵まで靴に収まらない。

恵子は仕方なく踵を踏んだまま、再び控へ向かった。

その頃、夫の健は何をしていたのか。

葬儀の廊の奥、半分いた休憩にいた。

緒にいたのは秘の桃だった。

恵子が通りかかった、健が桃の肩へ置かれ、桃が体を寄せて笑っている姿が見えた。

恵子は度目を閉じた。

3眠っていないせいだ。

自分が見違えたのだ。

義父の葬儀で夫がそんなことをするはずがない。

そう自分に言い聞かせ、歩きした。

方、別の控では京子と羅が典袋をけ、額を計算していた。

「このは50万円ね」

「お母さん、遺産ってどのくらいあるとう?」

「弁護士からもうすぐ連絡が来るでしょう。ペントハウス以にも現はあるはずよ」

羅は目を輝かせた。

「私の結婚式、盛にしてよ。相がどんなか分かってるでしょう?」

母娘は何卓を叩いた。

その、恵子は1で弔問客の対応を続けていた。

3目の夕方。

が途絶えた隙に、恵子は初めて子へ座った。

堂の隅で、すっかりえた事をにスプーンを持った。

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そこへ京子が通りかかった。

「あんた、今ご飯が喉を通るの?」

恵子が顔をげるより先に、京子が器を押した。

汁がテーブルへこぼれた。

「夫がくなってまだ3よ。に見られたら何てわれるの」

恵子は黙ってスプーンを置いた。

布巾を取りにき、自分のへこぼれた汁を拭いた。

そのにできたのはだけだった。

葬儀が終わり、族がペントハウスへ戻った夜。

玄関で恵子はを止めた。

が桃を連れてきたからだった。

それも、まるで当然のように。

が席をした、恵子は慎に尋ねた。

「あなた、どうして桃さんまでここにいるの?」

の顔が歪んだ。

「俺の秘を俺が連れてきて何が悪い」

「今族だけで過ごした方が……」

「事業のことも分からないくせにすな!」

鳴り声がリビングへ響いた。

そこへ京子まで割って入った。

「父親をくしたばかりの夫を疑って何を騒いでるのよ」

義父がきていた頃も、京子は恵子を粗末に扱っていた。

しかし、ここまで骨ではなかった。

学という最の歯止めがなくなったことで、族は何も隠さなくなっていた。

戻ってきた桃が状況を察し、目に涙を浮かべた。

「お義母様、私がいるせいですよね。帰ります」

「どうして桃さんが帰るのよ」

京子は桃の腕を取った。

「おかしいのは恵子の方でしょう」

羅も頷いた。

3斉に恵子を責め始めた。

そして京子が言った。

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