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"元嫁の15枚返し" 第9話

「健さん、約束してたバッグはいつ買ってくれるんですか? 今活費もまだなんですけど」

し待ってくれ」

「それ、先週も聞きました」

ホテルのラウンジへ桃を連れてったには、会計で持っているカードがすべて拒否された。

は桃が自分の現で払った。

そのから、桃が健を見る目もしずつ変わり始めた。

追い詰められた健は、最段としてペントハウスを担保に融資を受けようと考えた。

10億円の産なのだから、も相応のを貸すはずだ。

付きいのあるき、健は堂々とを組んだ。

「港区の自宅を担保に30億ほど融資をお願いしたい」

担当者は登記報を確認した。

しかし数秒、そのきが止まった。

「社……」

「どうしました?」

「こちらの産は、現、社の所ではございません」

の顔が固まった。

「何を言ってるんですか。父が建てたですよ」

モニターを向けられた。

権移転。

遺言公正証による相続。

者。

佐藤恵子。

「……嘘だろ」

何度読み返しても文字は変わらなかった。

から力が抜け、ソファから滑り落ちた。

父は、自分ではなく恵子へを残した。

ようやく事態のきさを理解した瞬だった。

は母親へ真実を言えなかった。

た直、京子から話がかかってきた。

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「健、お母さんの活費がなくなったわ。振り込んでちょうだい」

会社は倒産寸

にまでしている。

もすでに恵子のもの。

喉までかかった。

しかし健は言えなかった。

「分かったよ、母さん」

非常用に残していた最の預まで崩し、母親へ送した。

振込の残は、ほとんど残らなかった。

それでも健は「何でもできる自の息子」でいなければならなかった。

方、京子たちが暮らしているには、裁判所から類が届き始めていた。

しかし京子は封筒をろくに見もせず、広告のチラシと緒に靴箱のへ放置した。

そんな羅の婚約話にもが差した。

婚約者の母・ひよ子から話があり、の資産を証する類を見せてほしいと言われたのだ。

百貨での騒ぎを見られていた。

「お母さん、どうしよう」

羅は泣きついた。

「向こうが資産証せって。破談になったらどうするのよ」

京子はしばらく考えた、突然顔をげた。

「だったら見せてあげればいいのよ」

「何を?」

「このをよ」

京子はもうすぐ自分の誕だった。

「ここで盛なパーティーをきましょう。同窓も呼んで、婚約者の族にも来てもらうの。10億円のをその目で見れば、誰も疑わないでしょう」

は青ざめた。

「母さん、今はそんなことをしてるじゃない」

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「どういう?」

「会社も今、資繰りが……」

京子の顔が険しくなった。

「あなた、社でしょう? 母親の誕パーティー1つできないの?」

「そうじゃなくて」

「今まであれだけ稼いでるって言っておいて、全部嘘だったの?」

を閉じた。

ここで話すべきだった。

会社の実も。

も。

が恵子名義であることも。

しかし最まで言えなかった。

京子は準備を始めた。

恵子がいなくなってから定期に入っていたは途絶えていたため、自分で消費者融から借りた。

それでもりず、を通じて利のにまでした。

そうして迎えた誕

ペントハウスは別世界のように飾りてられた。

きな

張料理

級ワイン。

いテーブルには何段にも料理が並んだ。

京子の同窓が次々とやって来た。

「京子、ここ本当に10億円なの?」

「都が全部見えるじゃない」

「すごいわね」

京子はシルクのドレスを着て、満そうに客を迎えた。

そこへ羅の婚約者も到着した。

京子は胸を張った。

「こんなので驚いてどうするんですか。うちの健が事業で稼いだおなら、このくらいのしたことありません」

羅もひよ子へづき、先の百貨の件について嘘をついた。

「システムエラーだったんです。で百貨の責任者がまで謝りに来ました」

ひよ子は笑って頷いた。

しかし目は笑っていなかった。

パーティーの隅では、健だけが酒をみ続けていた。

このの本当の所者をっているのは、自分だけだった。

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