"部外者会長の逆襲" 第11話
以。
獅倉に言われた言葉を。
ふといす。
――げがない。
――融通が利かない。
――夫婦でいると迷惑。
あの頃は。
言われるたびに。
自分のどこかがおかしいのではないかと。
しずつ疑うようになっていた。
もっと笑えばいいのか。
頼まれた仕事を断らなければいいのか。
嫌なことも。
気にしないふりをすればいいのか。
でも。
違った。
誰かにとって都のいいになることと。
周囲とうまく働くことは。
同じではない。
嫌なことへ。
嫌だと言う。
できない仕事へ。
できないと言う。
自分の仕事を。
自分がやったと言う。
たったそれだけのことを守るのに。
随分回りした。
「ゆかり」
航平が呼ぶ。
「何?」
「乾杯するって」
見ると。
全員がグラスを持っている。
航平がちがる。
「じゃあ今、お疲れさまでした。うちみたいなさい会社に付きってくれた関係者の皆さんに謝して」
清掃会社の女性が笑った。
「私まで関係者に入ってるの?」
「もちろんです」
「じゃあ来から掃除代げようかな」
「それは相談で」
みんなが笑った。
私も笑った。
「乾杯!」
グラスが触れう。
その音ので。
私は。
の会の座敷を。
ようやく置いてこられたような気がした。
あの夜。
私と航平は。
「部者」と呼ばれた。
けれど。
本当は。
あの所から追いされたことで。
自分たちがどこにいたいのか。
初めて分かったのかもしれない。
誰かの顔を読み。
自分をさくして。
席を与えてもらう所ではない。
互いの仕事を認め。
違えたら謝り。
に関係なく。
同じテーブルへ座れる所。
私は。
そんな所を。
これから選んでいけばいい。
それだけだった。
宴会が終わり。
航平とでをた。
の空気が。
頬に気持ちいい。
「呼ぶ?」
航平が聞いた。
「今は歩いて帰ろう」
「寒いぞ」
「よりはかいよ」
が分かったのか。
航平が笑った。
で。
駅とは反対方向へ歩き始める。
黒いも。
秘も。
会という肩も。
今は必なかった。
私はただ。
夫の隣を歩く。
それで分だった。
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