"Night072の夏" 第10話
事件、学や域では、インターネットでりった物との接触について改めて注が呼びかけられた。
本名をらない相。
顔をらない相。
期やり取りしていても、本当の格や目まで分かるとは限らない。
「く話しているから全」
「優しい言葉をかけてくれるから信用できる」
「自分だけを理解してくれるから特別」
そうした覚だけでは、相の本当の姿を確かめることはできない。
しかし、事件を単純に「女がらないに会いにったから起きた」と片づけることもできなかった。
責任を負うべきなのは、信じた側ではない。
をかけて信頼を作り、元を隠し、その信頼を利用した側だった。
ほのかの両親は、その点だけは何度も伝えた。
娘を「用な子」として記憶してほしくない。
静かで。
し内向で。
真面目で。
友を切にし。
帰宅が遅くなるは、必ずへ連絡する子だった。
事件の被害者としてではなく、瀬名ほのかという1の娘として覚えていてほしい。
川は、そのも変わらず阪のを流れている。
朝になれば川敷を犬と歩くがいる。
自転で通勤するがいる。
夕方には学たちがを渡る。
事件が起きると同じように、常は続いている。
けれど20197のあるの夜。
1の16歳の女が、公園へ向かって歩いていった。
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スマートフォンをに持ち、画面を見ながらし笑っていた。
それが、防犯カメラに残された最の姿だった。
待ちわせ所では、自分を理解してくれると信じた相が待っていた。
Night072。
画面のでは優しい言葉を送り続けた物。
しかし、その実像はほのかがい描いていたものとは全く違っていた。
数。
両親が待ち続けた娘は帰宅しなかった。
父親が玄関の音へを澄ませても。
母親が何度話をかけても。
返事はなかった。
事件が解決しても、その沈黙だけは変わらない。
犯が逮捕されても。
判決がても。
どれほどい刑が言い渡されても。
16歳のは戻ってこなかった。
両親に残されたのは、写真と記憶だった。
幼い頃の写真。
入学式。
族旅。
制姿。
何気なく撮った卓での写真。
その1枚1枚ので、ほのかは今も笑っている。
事件の資料には、彼女の名が被害者として残った。
ニュースにも事件名の部として記録された。
しかし族にとって、ほのかは事件ではない。
娘だった。
友にとっては、切な同級だった。
学では、静かに席に座っていた1の徒だった。
そのが突然奪われたこと。
そして、その信頼が悪によって利用されたこと。
それこそが、この事件で最まで忘れてはならないことだった。
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