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"消された妻の逆転乾杯" 第3話

「3で完成させるのは無理よ。原因を理するだけならできるけれど、実際には何通りもの作試験が必になる」

「頼むよ。このまま発が止まったら、俺の部署だけじゃない。会社全体に響がる」

私は、かつて孝志が私の仕事を「図面を眺めるだけ」と言ったことをした。その言葉をそのまま返すと、彼は初めて素直に謝った。「あのは俺が違っていた、おの力が必なんだ」と言われ、私の胸には複雑なが広がった。

それでも、装置を使うのは齢者や患者だった。誤作ければ現のスタッフは警報を信用しなくなり、本当に危険な面でも反応が遅れる。夫を助けたい気持ちよりも、その先にいる利用者を考えたからこそ、私は資料を引き受けた。

つだけ約束して。私が考えた内容は、会社へ正しく伝えてください。必なら協力者として名して」

「もちろんだ。そこは任せてくれ」

その夜から、義母を寝かせた卓が再び私の仕事になった。コピー用へセンサーの配置を描き、体のをいくつもの段階に分け、寝返りと起きがりを判別する条件を考え直した。翌にはホームセンターで簡単な計測器具を買い、孝志にも協力させながら、自宅のベッドで作を再現した。

「単純な荷の減ではなく、圧力がどの方向へ、どれくらいの速さで移するかを見るの。

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腰から太ももへが移り、それが継続しただけ予兆として扱えば、誤報はかなり減らせるはずよ」

「そんなに細かく見る必があるのか」

きは、机のの数字ほど素直じゃないわ。老と若いでも違うし、片麻痺があるなら体の使い方も変わる」

最初は3だけのつもりだったが、孝志は役員会で私の仮説をそのまま話し、追加試験の許を得てきた。それから3週、私は72通りの作条件を組みて、温度や寝具の違いによる誤差まで定しながら400ページを超える検証資料を作った。夜2まで作業し、朝6には義母の朝を作る活だった。

完成した資料を卓へ置いた、孝志は本気で激したように見えた。何度もページをめくりながら「これなら通る」「本当に助かった」と言い、最には私の肩を抱いた。私は疲れ切っていたが、自分の技術がまだんでいなかったことがし嬉しかった。

「提する、作成協力者として私の名を入れてね」

「ああ。約束する」

翌朝、孝志は資料を抱えて会社へ向かった。

その1か、製品の試験成功を伝える社内報が届いた。表には、製品の試作に笑う孝志の写真がきく掲載されていた。記事には「滞を打破するしい判定理論を考案した佐孝志課」とかれていたが、400ページの資料を作った私の名は、どこにもなかった。

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「社が俺を表彰してくれるらしい」

その夜、孝志は社内報を卓へ置き、子供のように嫌よく笑った。止寸だった装置は「ライフサイン」という商品名で正式に販売され、介護施設との契約も決まったという。私は記事をもう度読み、自分の名がどこにもないことを確認してから静かに尋ねた。

「私の名は、どこに載るの?」

「何を言ってるんだ。お庭でし相談に乗っただけだろ」

「72の試験条件も、全判定の仕組みも、私が作ったものよ。作成協力者として伝える約束だったでしょう」

孝志は急に表を曇らせ、「社を載せる必はない」と言った。会社へ資料を持ち込み、役員ので説し、発チームをかしたのは自分なのだから、最終な功績は自分にあるという理屈だった。夫婦なのだから柄を分けるはなく、自分が世すれば計も楽になるのだから同じことだとまで言った。

私は腹がったが、そのではきな喧嘩をしなかった。義母の介護は続いており、庭を壊してまで争うことに疲れていたこともある。それに、この度だけなら、夫婦ので済ませてもいいのかもしれないと、自分へ言い聞かせた。

しかし、を覚えたは簡単には戻らない。

数か、孝志はまた資料を持ち帰ってきた。

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