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"消えた妻、11年後の再会" 第1話

 

〇〇

の午半。

瀬由紀子は、玄関の鏡のでイヤリングをつけ直していた。

「それ、しいの?」

リビングから修平が聞いた。

「違うわよ。ずっとから持ってる」

由紀子は笑った。

のジャケットに、いブラウス。

普段スーパーへ仕事により、しだけ丁寧に化粧をしている。

そのは、代の同級が集まる同窓会だった。

卒業から

由紀子が昔の友に会うのは、ぶりだった。

「楽しそうだな」

修平が言うと、

「楽しみよ。悪い?」

と返ってきた。

「悪いなんて言ってないだろ」

修平はテレビから目をさなかった。

緒に暮らしていると、見送りの言葉も簡単になる。

「遅くなるなら話して」

「分かった」

「駅まで迎えにこうか」

丈夫。で帰るから」

由紀子はバッグを肩へ掛けた。

玄関の扉をける。

ってきます」

「はいよ」

それが、修平が聞いた妻の最の普通の言葉だった。

同窓会は横浜駅かられたかれた。

参加者は

の写真には、由紀子が央よりし端に座っている。

顔をし赤くしながら笑っていた。

隣には、川隆司がいる。

代の同級で、今回の同窓会を企画しただった。

は医療用品の配送会社を経営していた。

昔から付きいがよく、話題のにいる男だったという。

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瀬、全然変わらないな」

「それ、全員に言ってるでしょう」

「ばれた?」

そんな会話をしていたと、に同級が証言している。

由紀子はその夜、よく笑っていた。

酒は梅酒をんだだけだった。

分頃、会計が始まった。

し過ぎると、、またた。

由紀子もまでた。

そこまでは複数の同級が覚えていた。

「じゃあ、またね」

由紀子はそう言ってを振った。

その、誰と帰ったのか。

どちらへ歩いたのか。

、はっきり答えられるはいなかった。

修平は度、計を見た。

まだ気にしていなかった。

久しぶりの同窓会だ。

話が引いているのだろう。

半。

固定話は鳴らない。

由紀子の携帯話へかけてみた。

数回呼びした、留守番話につながった。

「遅くなるなら連絡しろよ」

それだけ入れた。

分。

もう度かけた。

今度は源が入っていなかった。

修平はソファからがった。

由紀子は、連絡なしで夜まで帰らないではない。

夫婦仲が特別良かったわけではない。

喧嘩もする。

も必なことしか話さないもある。

それでも、

帰らないには帰らないと連絡する。

それだけは変わらなかった。

修平は、由紀子から聞いていた同級の名した。

今回の幹事だった。

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話番号は、同窓会の案内状にかれている。

分。

修平は川の自宅へ話をかけた。

回目の呼びしで男がた。

「もしもし」

「夜分すみません。瀬と申します」

「ああ、由紀子さんの?」

「夫です」

修平はし言葉を選んだ。

「妻がまだ帰ってないんですが、同窓会は何頃終わりました?」

はすぐに答えた。

くらいですよ」

「妻は?」

たところまではいたといます」

「そのは?」

い沈黙があった。

「すみません。僕は先に帰ったので」

の声は落ち着いていた。

「由紀子さんが、そのどこへったかは分かりません」

「誰かと緒じゃなかったですか」

「そこまでは……」

そして、川は逆に修平を気遣った。

「まだ帰ってないんですか?」

「はい」

配ですね」

「何かしたら連絡もらえますか」

「もちろんです」

話を切った、修平は玄関のかりをつけたままにした。

由紀子が帰れば、すぐ分かるように。

だが朝になっても、

玄関の鍵が回る音はしなかった。

翌朝、修平は警察へ届けた。

由紀子の財布には現がほとんど残っている。

座もいていない。

には通帳も保険証もある。

用の鞄も、類も残されていた。

スーパーにはの勤務予定が入っている。

を準備していた形跡はなかった。

それでも最初に聞かれたのは、

「夫婦で何か問題はありませんでしたか」

だった。

「普通ですよ」

修平は答えた。

「普通って?」

「喧嘩くらいします。でも、ていくなんて話は度も」

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