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"消えた妻、11年後の再会" 第6話

浦が尋ねた。

庭は首を振った。

「そのは、まともに話せる状態じゃなかったです」

「では、川さんから聞いただけですね」

「はい」

は?」

庭は目を伏せた。

由紀子はしずつ会話できるようになった。

しかし自分がなぜそこにいるのか、説できなかった。

は?」

と聞くと、

「横浜」

と答えたことがある。

族は?」

には、

「修平」

と答えた。

庭は川に伝えた。

族を探した方がいい」

は、

「まだ待ってくれ」

と言った。

そのたびに、

「もうしだけ」

を繰り返した。

「半くらい経ったです」

庭は話した。

「私もおかしいといました」

「半?」

「川さんに、もう警察へ話すと言ったんです」

「それで?」

を増やすと言われました」

代。

費。

診察費。

賃。

全部払う。

だからへ話さないでほしい。

庭は受け入れた。

「どうして?」

浦が尋ねた。

庭はく黙った。

「施設の経営が苦しかったからです」

青葉ホームもまた、川と同じ選択をしていた。

最初のを隠したために、

目も隠す。

隠したために、

目にはもう正直に話せなくなる。

が支払われるたび、

由紀子はではなく、

の費用が入るになっていった。

警察は川の会社に残っていた古い会計データを押収した。

〇〇

由紀子が失踪した翌付で、

件の両修理費があった。

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【助席側ドア 交換】

【内張り交換】

部フロア清掃】

修理業者はすでに廃業していたが、元経営者が保管していた納品台帳と致した。

さらに同じ夜。

の会社倉庫の警備記録に、

【22:47 川隆司 入

【23:38 退

と残っていた。

同窓会は頃に終わっている。

、警察へこう話していた。

、そのまま自宅へ帰宅】

それは嘘だった。

「由紀子も倉庫へ?」

修平が尋ねた。

「そこはまだ確認です」

「でも、青葉ホームへ連れていったのは川なんでしょう」

「記録はそうです」

「じゃあそのに何かあった」

浦は答えなかった。

修平は机のに置かれた枚のを見た。

枚は、の失踪調

もう枚は、青葉ホームへの振込覧。

は、

【由紀子さんがそのどこへったかは分かりません】

と答えた。

その翌から、

彼の会社は由紀子の活費を払い始めている。

そして

度も支払いを止めなかった。

修平は、初めて川から話を受けた夜をした。

分。

「まだ帰ってないんですか?」

驚いた声だった。

今になって、その言だけが妙にに残った。

はあの

妻が帰っていないことに驚いたのではない。

妻がまだ帰れない所にいることを、

すでにっていたのではないか。

そして

由紀子を探していた修平のすぐそばで、

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誰よりもその答えをり続けていた。

 

隆司が警察へ呼ばれたのは、青葉ホームの支払い記録が確認されただった。

最初の、川は由紀子を施設へ連れていったこと自体を否定した。

庭さんの記憶違いじゃないですか」

ですよ」

「私の会社は青葉ホームと取引がありました。支払いが残っていても議ではないでしょう」

浦は、〇〇き台帳を机へ置いた。

【午1:40 女性名 ユキ】

部腫脹】

【川氏搬送】

を見た。

それでも、

「分かりません」

と答えた。

次に両修理記録。

席側ドア交換。

内張り交換。

部フロア清掃。

そして会社倉庫への入退記録。

分。

のカードで倉庫へ入っている。

の証言では、

、そのまま帰宅した」

はずだった。

瀬由紀子さんと緒だったんですね」

浦が尋ねた。

い沈黙の

は初めて、

「送るつもりだっただけです」

と言った。

同窓会が終わった午過ぎ。

由紀子は横浜駅へ向かおうとしていた。

が、

だから送るよ」

と声をかけた。

由紀子は度断った。

んでたでしょう」

杯だけだよ」

で帰れるから」

それでも川は、

「こんなだし、途まででも」

と勧めた。

由紀子は最終に助席へ乗った。

その面を直接見た同級はいなかった。

だがくの駐に残っていた古い精算記録から、川が午分に庫していたことが確認された。

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