老人ホームの話を聞いた夜
深夜2時、72歳の鈴木正雄は、偶然リビングから聞こえてきた家族の會話に足を止めた。
「じいじ、いつ追い出すの?」
孫の部屋を作るため、息子夫婦は正雄を老人ホームへ入れる計畫を立てていた。自分が建て、守ってきた家で、いつの間にか“邪魔者”になっていたのだ。
その夜、正雄はタンスの奧から一枚の書類を取り出す。
翌朝、彼は何も言わず家を出た。
數日後、旅行から戻った息子夫婦を待っていたのは、もう開かない玄関と、見知らぬ住人だった――。
祖父母と孫|親不孝|孤獨|絶縁7.0千字
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