港の消失船長
1994年9月15日、橫浜港の霧深い埠頭で、貨物船の船長・木村俊助が突然姿を消した。
船長室には書類も鞄も殘されたまま。車も港內で見つかったが、本人だけがどこにもいない。最後に彼を呼び出したのは、妻の弟・佐藤健二だった。
事故か、失蹤か、それとも事件か。
真相が分からないまま7年が過ぎ、妻のゆき子は5億円の生命保険を受け取る。さらに、その一部は弟の健二へ渡り、2人は豊かな暮らしを手に入れていった。
しかし20年後、橫浜港の再開発工事で、コンテナの下から一體の遺骨が見つかる。
地下3メートルに埋められていた船長。
そして、止まった腕時計が示していたのは、失蹤當日の朝だった――。
真実|裡の顔|行方不明1.0萬字
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