みかん小説
本棚

"車が狭いからと言われた妻" 第8話

私は頷いた。

「15、それで成功してきたですから」

は苦笑した。

その

受付から。

通の。

速達郵便が。

届いた。

条浩司。

を読むと。

私はわず。

笑いそうになった。

《親族会議のおらせ》

次の

所。

元公民館。

そして。

本文には。

こうかれていた。

《妻の由美が精神定となり、老いた母を突然居から追いしました。さらに族共切なを独断で売却しようとしているため、親族同で今の対応を協議したいといます》

今度は。

私を。

のおかしくなった嫁に。

するつもりらしい。

 

席する必はありません」

川先は親族会議の案内を読み終えると、すぐにそう言った。数の所へ向けば、な説得や非難を受ける能性があり、法律は代理を通して断るだけで分だという。

けれど私は、し考えてから首を横に振った。

きます」

「本当に?」

「はい。子さんが15、親戚へ何を言っていたのかもっています。私が黙っていたから、皆さんは彼女の話だけを信じている。最くらい、私自で事実を話して終わらせたいんです」

川先はしばらく私を見たあと、資料の理を伝ってくれた。

登記事項証

相続資料。

固定資産税。

修繕費。

浩司の倫関係を示す記録。

温泉旅館の予約確認。

広告

偽造を疑わせる名義変更類。

それから。

私のらないところで。

積みがっていた。

浩司の借

信用報や本の資料から確認された借入は、私が像していた以だった。由との交際費だけではなく、数から複数のローンやキャッシングをねており、を自分名義へ変えたかった理由には、倫相へ見栄を張ること以の目もあった能性がある。

父のを自分の資産として利用できれば、何とかなる。

浩司は。

そんな甘いことを。

考えていたのかもしれない。

弁護士事務所から帰宅した翌の夜、マンションのインターホンが鳴った。

モニターに映った女性の顔を見て、私は瞬言葉を失った。

だった。

彼女はいコートのを閉じ、きくなった腹部を守るように両を添えていた。温泉旅かけたの堂々とした雰囲気はなく、何度も周囲を見回している。

私はドアチェーンをかけたまま扉をけた。

「何ですか」

「由美さんですよね。突然すみません。しだけ話を聞いてください」

「私にはあなたと話すことはありません」

「待ってください。浩司さんのことなんです」

声が震えていた。

私はすぐにはドアをけなかった。

「話ならそこで聞きます」

は唇を噛み、ゆっくり話し始めた。

浩司からは、このは「母親から自分が相続する予定の

広告

だと聞かされていたという。

妻とは何から夫婦関係が破綻しており、由美がになってへ居座っている。婚が成すれば自分名義になり、子と由まれてくる子どもで暮らす。貯分あり、借もない。

全部。

嘘だった。

「旅から帰ったらに入れなくて、浩司さんは『奥さんがにおかしくなっただけだ』って言ったんです。親戚を集めればすぐ元に戻せるから配するなって」

の目から涙が落ちた。

「でも昨、あのを見にったら産会社の板がていて、荷物も運びされていた。浩司さんに聞いてもちゃんと答えてくれなくて……」

私は黙って聞いていた。

は、本当に由美さんだけのものなんですか」

「そうです」

「浩司さん、貯もないんですか」

「私がっている範囲では、むしろ借があります」

の顔がくなった。

「私、騙されてたんですね」

その言葉に、私はすぐには答えなかった。

彼女も被害者である部分はあるだろう。

しかし。

だからといって。

無関係なではない。

「あなたが浩司に何を聞かされていたのか、私はりません。でも私が妻だとっていたことは事実ですよね」

は俯いた。

「……はい」

「私がんでいるにリフォーム業者と来て、『今まで守ってくださってありがとうございました』と言ったことも覚えていますね」

の肩がさく震えた。

「すみませんでした」

「謝罪を聞くためにへ入れたわけではありません」

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: