みかん小説
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"車に私の席はなかった" 第15話

その言が、私のにあった全ての謎を本の太い線で繋ぎわせた。

絵理の実が経営する産会社が、あのの査定をっていたのだ。

そして、私がを振り込んだ信用庫は、絵理の実のすぐくにある。

つまり、私の老を吸いげ、さらに私を認症に仕ててを売却する計画は。

直哉と絵理だけでなく、絵理の実を含めた族ぐるみの詐欺だったのだ。

青葉病院で私の代わりになった、暗赤のコートを着た絵理の母親。

嘘の類を作り、タワーマンションへのみ替えを企てていた絵理の父親。

彼らは族ぐるみで、孤独な初老の女から全てを奪い尽くそうとしていたのだ。

りというよりも、あまりの計画のさに私はたい戦慄を覚えていた。

「佐藤先、私は絶対に引きがりません」

私ははっきりとした声で伝えた。

「彼らが奪ったもの全てを、法続きで必ずらかにしてください」

佐藤司法士は力く頷いてくれた。

「もちろんです」

彼は言った。

「まずはあちらの座と産に対する仮差し押さえの続きをめます」

彼は今の対応を説した。

「相がこれ以財産を隠したりかしたりできないように、法な網をかけます」

話を切り、私はくそしてく息を吐きした。

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もうしみに暮れているだけのい母親は、この部にはいない。

彼らが私をただの気のい老婆だとっているなら、その認識を根底から覆してやる。

テーブルのに置かれた1200万円の振り込み細が、差しを浴びてっていた。

その、沈黙していた私のスマートフォンが突然、けたたましい音をてて鳴り始めた。

画面に表示されたのは直哉でも絵理でもなく、見らぬ携帯話の番号だった。

しかし私は直に、これが誰からの話なのかを理解していた。

私はゆっくりとを伸ばし、通話ボタンを押してスマートフォンをに当てた。

「もしもし」

私が言うと、相いた。

「はる子さんですか? 絵理の母でございます」

話の向こうから聞こえてきたのは、親戚の集まりでよくにしたあの猫撫で声だった。

「突然いなくなって、直哉さんも絵理も夜も眠れずに配しているんですよ」

彼女は言った。

「ご齢なのですから、を張らずにく帰っていらしてくださいな」

私を認症に仕げようとした張本が、々しい嘘で私を丸め込もうとしている。

私は元の振り込み細をじっと見つめたまま、切のを交えずにいた。

彼女のその言葉が自分の首をどれほどく絞めることになるのか、今はまだ教えてやらない。

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「突然いなくなって直哉さんも絵理も夜も眠れずに配しているんですよ」

話の向こうから聞こえてきたのは、ひどく甘ったるく、自然なほど優しい声だった。

私は元のノートにペンをらせる準備をしながら、を殺して静かに相槌を打った。

「ご齢で物忘れもひどくなっているのだから、勝なことをしてはいけません」

まるで物分かりの悪い子供を諭すような、あからさまに見した響きが混じっていた。

私は顔つ変えず、ただ淡々としたたい声を作って返事をした。

「物忘れなどしておりませんし、私のは至って正常に働いております」

私ははっきりと言った。

「昨も自分ので役所へき、そちらがした続きの確認をしてきましたから」

その言葉を聞いた瞬話の向こうの空気が瞬だけ凍りつくのがはっきりと分かった。

絵理の母親は息を呑み、声の調子を慌てて変えていた。

「役所だなんて、そんな被害妄を言っては周りが困りますよ」

彼女は焦った声で言った。

「あなたは青葉病院の先からも、性の認症だとはっきり言われたじゃないですか」

彼女はさらに言葉をねた。

「だから私が、わざわざ施設の保証になってあげようといているのに」

私はその言葉を聞き逃さず、ペンの先でノートの文字にく丸をつけた。

「おかしいですね」

私は静かな、しかし鋭い問いかけをした。

「私は青葉病院の先に会ったことなど、度もありません」

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