"姉の代わりに嫁いだ私" 第11話
今ではのことで言い争いもする。
には見がわない。
それでも、に決められただけの夫婦ではなくなっていた。
自分たちの関係を、自分たちで作り直してきた。
志津は姉の代わりとして嫁いだ。
その事実は変わらない。
自分で望んだ始まりでもなかった。
けれど、誰かの代用品としてき続けることだけは拒んだ。
姉の代わりではない。
父の言う通りにするだけの娘でもない。
夫のろにつだけの妻でもない。
松を守ると決めたのも。
帳へると決めたのも。
父へ言い返すと決めたのも。
宗郎とともにきていくと決めたのも。
最には、志津自だった。
千代が残した「嫌なら断りなさい」という言葉。
志津がその本当のを理解したのは、結婚を断る会を失ったずっとのことだった。
断るというのは、全てを捨てて逃げることだけではない。
与えられたので、
「これは受け入れる」
「これは変える」
「ここから先は従わない」
そう自分で境界を決めることもまた、1つの選択だった。
18歳の志津は、自分のを選べなかったとっていた。
けれどは、最初の1度だけで決まるものではなかった。
選べなかった始まりからでも、は何度でも選び直すことができる。
志津が本当に自分のを歩き始めたのは、祝言のではない。
父に逆らったでもない。
姉のを見つけたでもなかった。
「姉の代わりではない」
そうの底からえるようになった、そのからだった。
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