"夫が書いた私の退職届" 第3話
「いずれって、誰が決めたの」
浩は黙った。申込の図面を見ると、には介護ベッドを置く方、勝からへ直接られるさな玄関が作られていた。のの浴へく線は改善されていない。
翌、私は改修会社へ連絡した。担当者は「息子さん夫婦の同居介護」と聞いており、事には現のマンションを売却すると説されていたという。
「売却代で事費と、息子さんの宅ローンの部を清算する計画だと」
わがのローンはまだ千百万円残っている。浩は、勤め先のとさな太陽関連事業へ投資し、百万円くを失った。その、返済は終わったと聞いていた。
私は信用報を勝に調べることはできない。計座と宅ローンの引落記録を確認すると、半ほどから浩の負担額が減り、その分を私の与から補填していた。
「お義母さんの部を売って、うちのローンを返すつもりだったの?」
「母さんがでマンションを持っていても仕方ない。うちへ来れば管理費もらない。全員に得な話だ」
「私は仕事を辞め、あなたのお母さんを介護する。お義母さんはを失う。得をするのはローンが減るあなただけでしょう」
「夫婦のなんだから、君も得をする」
夫は本気でそうっていた。私のも、照子のも、族という箱に入れれば自分がかせる財産になる。
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その夜、直と美咲を呼んだ。とも成し、別々に暮らしている。浩は「子どもにの話をするな」と反対したが、照子の退院に孫の協力も当てにしていた以、計画を隠すべきではなかった。
直は父をかばった。
「ばあちゃんがに来ればだし、マンションは空く。理じゃない?」
美咲は図面を見て、浴への線がないことに気づいた。
「これ、介護のための部じゃないよね。玄関を別にして、ばあちゃんをだけで暮らさせるの?」
浩は「プライバシーのためだ」と答えた。
私は病院の族会議まで結論をさないと伝えた。夫は満そうだったが、改修会社へも、本確認が終わるまで続きを止めるよう依頼した。
族会議の夜、照子から話が来た。
「、あの子が何を言っても、先に私の話を聞いて。私はあんたの方になるつもりはない。でも、あの子の計画どおりにされるつもりもない」
そして照子は、浩がまだらない枚の契約を持っていると告げた。
私は改修会社の担当者と営業所に会い、申込の扱いを確認した。担当者は浩を所者の息子だとい、母親も同していると受け取っていた。だが、改修するは私たち夫婦の共名義で、費用を払うとされた照子も署名していない。
会社は事契約だったため続きを止し、申込万円については入者を確認して返すと説した。
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すぐ警察汰になるような話ではないが、担当者は今、所者と支払者が違うの本確認を徹底すると約束した。
帰宅、浩は「事会社に恥をかかされた」とった。私は、恥をかいたのは族ではなく、確認なしにの名をいた本だと返した。
図面を詳しく見ると、勝の先にはさな駐スペースが予定されていた。照子が将来使わなくなれば、部分を浩の個事業の事務所として使う定だったことも分かった。
「介護が終わったまで考えただけだ」
「始まってもいない介護のに、お義母さんの部を仕事にする計画をてていたの?」
浩は会社員を続けながら、太陽設備の紹介業を再しようとしていた。以の損失を取り戻すため、庫を持たない仲介なら全だと考えたという。
私は事業そのものを否定しなかった。ただし、わがの共部分を使うこと、照子の売却代を当てにすること、私へ話対応や経理を頼むことには同しないと伝えた。
夫の計画はつの悪事ではなく、いくつもの「族なら当然」をねてできていた。どれも単独ではさく見えるからこそ、誰かが止めなければ、私と照子の活全体を変えるところまでんでいた。
族会議には、医師、護師、医療ソーシャルワーカー、理学療法士が同席した。
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