"夫が書いた私の退職届" 第8話
を払うことで、自分の希望するを指定できた。
役割表は族の善を固定するものではなく、状況に応じて部へ切り替えるための表へ変わった。直も泊まり込みをやめ、に度、い用品を注文する作業だけ担当した。
美咲は祖母の病院へく代わりに、週末の話を引き受けた。話がくなれば分で切ると最初に伝えた。照子は「孫にを測られる」とりながらも、分のに話したいことをメモするようになった。
暮らしへ戻った照子は、最初のかで度転びかけた。度はに置いた聞、もう度は自分で運ぼうとした米袋が原因だった。
域包括支援センターの担当者は、本と相談して活線を見直した。聞を玄関の箱へ入れてもらい、米はキロずつ配達する。族が毎監するのではなく、危険を減らす方法をつずつ選んだ。
ある、照子から私へ話が来た。
「あんたの会社で、品の宅配をしているでしょう。齢者向けの商品覧を持ってきて」
私は個にく配せず、会社の正式な資料を送った。照子は配送料がいと文句を言いながら、回の常温品便を契約した。
「嫁なのに、社員割引もないの」
「私が買って届ければく見えますが、私が休んだら続きません」
照子はしばらく考え、通常料を選んだ。
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その契約をきっかけに、私は会社で齢者向け注文の改善を提案した。文字がさく、話番号も分かりにくい。照子が赤ペンでいた苦を、個名を伏せて会議へした。
改善版は舗で試験導入され、話注文の違いが減った。私は介護のため仕事を辞めるどころか、族の経験を適切な形で仕事へかした。
照子は「私の見で会社が儲かった」と言った。私は礼として商品券を渡すのではなく、利用者調査へ正式に参加してもらい、謝礼を会社から支払った。
「族なのに、いちいち類をくのね」
「見を仕事に使うなら、族でも確認します」
照子は契約を読み、署名した。浩が勝に彼女の名をいたとは違い、自分で条件を確かめた署名だった。
齢者向け注文の試験導入では、照子以にもの利用者へ聞き取りをした。文字をきくするだけでは、商品番号と数量欄がれていて記入しにくいこと、話受付がさくて見落とされることが分かった。
私は照子の見だけを特別扱いせず、全員の回答を分類した。改善案は度で採用されず、印刷費が増えるという理由で差し戻された。
麻と私は、誤注文の返品費用と話確認にかかるを計算し、用を変えた方が経費を抑えられると示した。
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回目の会議で舗の試験導入が決まった。
照子は完成した用を見て、「私が最初に言った」と自した。私は否定せず、同にほかの利用者の見と社員の計算で形になったと説した。
「何でもの柄にはならないのね」
「の責任にも、しない方がいいといます」
照子はその言葉を聞き、浩のことをいしたようだった。息子の借を育て方の失敗だけで説し、自分を責めるもあれば、嫁のせいにするもあった。
浩は自分でを借り、自分での名をいた。母親に甘やかされた背景があっても、その責任は本にある。照子はようやく、息子を守ることと、息子の責任を引き受けることを分け始めた。
その、照子は浩から返済を受けるたび通帳へ付を記し、余計な説教はしなかった。返済が遅れたには理由を聞き、翌の額をで決めた。鳴るより、逃げられない記録を残す方が息子には効いた。
注文改善の仕事が聞の域欄にさく掲載されると、浩は記事を切り抜いた。夫は「母さんの介護がきっかけで成果がたなら、退職しなくてよかったな」と言った。
私は、その言い方に引っかかった。退職するかどうかを最終に夫が評価しているように聞こえたからだ。
「成果がなかったとしても、辞めるかどうかは私が決めることよ」
浩は「褒めただけだ」と嫌になった。以なら私は空気を悪くしたことを謝っただろう。
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