"夫が書いた私の退職届" 第9話
今回は言葉のどこが嫌だったかを説し、夫が考えるを待った。
翌、浩は言い直した。
「君が仕事を続けると決めて、その結果がたことを、僕はうれしいとった」
完璧な言葉ではなかったが、主語が変わっていた。夫が許するのではなく、私の選択を私のものとして受け取る言葉だった。
照子も記事を施設の友へ見せ、「嫁は私の苦で世した」と話した。私は訂正しようとしたが、麻が笑って止めた。
「発案のきっかけは照子さん、形にしたのはチーム。それでいいじゃないですか」
の犠牲も、の英雄も作らない。その考え方は、仕事だけでなく、これからの介護にも必だった。
浩の借は、万円を返せば終わるものではなかった。カードローンとへの借入をわせ、残額は百万円あった。
夫は、照子のマンション売却で度に清算できるとい、私には返済が終わったと嘘をついていた。自分の与から返すには、遣いを減らし、を放す必がある。
私は婚相談へき、宅ローン、共財産、夫の個借入を理した。すぐ婚届をせば解決するわけではなく、をどうするか、私がローンを引き受けられるか、売却するかを決めなければならない。
浩へ、かの別居を提案した。夫は「母さんが戻らず、君まで追いすのか」
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と言った。
「お義母さんは自分のへ戻った。私はあなたを追いすのではなく、嘘のない計を作れるか考えるが必なの」
浩は自分でさなアパートを借りた。賃を払うと返済額は減るため、借入先と返済計画を組み直した。を売り、通勤はに変えた。
最初の、夫は何度もへ事を取りに来ようとした。私は断り、必な類だけ玄関で渡した。別居は妻の事だけ残す制度ではない。
直は父をかわいそうだと言った。美咲は「かわいそうでも、自分で借りた部で暮らせる」と返した。きょうだいの見は分かれたが、私はどちらにも私の方になるよう求めなかった。
か、浩は返済記録と与細を持って話しいへ来た。謝罪だけで戻れるとっていなかった。
「母さんのを売れば、全部元に戻るとっていた。君が仕事を辞めれば、介護も事も解決するとった。自分以のの活を、問題を埋める材料にしていた」
私は言葉を聞いたが、同居再は決めなかった。反省は度の説で証されない。夫は別居をか延し、返済と事を自分で続けることになった。
別居を始めた最初の週、浩はコンビニ弁当の写真を私へ送り、「ではまともな物もべられない」と訴えた。私はレシピを送らず、所の堂と凍宅配の報だけ返した。
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夫は返信がたいとったが、週には炊飯器を買い、噌汁を作るようになった。最初は塩辛く、度目は具を入れすぎた。失敗しても、私が始末をしなければ本が調するしかない。
事ができるようになったことを、私は再同居の条件とは考えなかった。が自分の事と洗濯をするのは、妻に許してもらうための特別な努力ではない。
浩はに度、計相談の記録を私へ見せた。私は領収を監査する役にはならず、返済額と宅費の分担だけ確認した。夫婦を続けるかどうかと、借の数字を透にすることも分けた。
直は父のアパートを訪ね、自分も学代に作ったカードの残を見直した。祖母のを当てにした父を責めながら、自分も父に分を埋めてもらっていたと気づいたのだ。
彼はすぐ派にならなかった。返済が苦しいには浩へ借りようとしたが、父から計相談を勧められた。浩が初めて、を渡すこと以の助け方を選んだ。
美咲は私へ、「族がみんな契約と予定表で話すようになって、し息苦しい」と言った。私も同じ気持ちだった。以なら言葉にしなくてもいてくれるがいて、表面は滑らかだった。
しかし、その滑らかさのでは、誰かのとが勝に使われていた。
確認が増えた便は、全員が自分の活を持つための費用だった。
別居を決める、私たちは夫婦相談を回受けた。
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