"退職したら、双子を任された" 第9話
その、隆は迎えのに双子を図館へ連れていった。陸は恐竜の本を借り、葵はの図を選んだ。夜、が画面越しに図を広げ、「おばあちゃんはこのへん」と指した所はのだった。
私は笑い、正しい位置を教えた。れていても祖母でいられる。毎朝を着せなくても、成を見逃すわけではない。族との距は、いかいかだけでは測れなかった。
青葉町での仕事は契約だった。がづくと、館から翌度も残らないかと打診された。
今度は族に隠さず、条件が決まるに伝えた。与、居、勤務、担当範囲を確認し、考える期限をかもらった。
隆は「約束どおり帰れ」と言った。私は、で必ず戻るとは約束していないと答えた。夫婦のを捨てるつもりもないが、同居だけが夫婦の形ではない。
智也は父が退職したのだから、私までに残る必はないと言った。
「必だから働いているんじゃない。続けたいから選んでいるの」
耶は以ほどく反対しなかった。保育園の活が定し、私が戻っても毎預ける考えはなくなっていた。
ただ、彼女は正直に言った。
「お義母さんがいれば助かるとうはあります。病気の朝は、今でも帰ってきてほしいといます」
「うことは悪くない。頼んで、私ができるは助ける。
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でも先に私の予定を空けないで」
私たちは仲のよい嫁姑になったわけではない。費用請求の件を完全に忘れてもいない。それでも、希望を言うことと決定を押しつけることを分けて話せるようになった。
私は契約を更した。ただし、と末にまとまった休暇を取り、族に会う。緊急の連絡方法も記した。
隆は満を抱えたまま、最終には受け入れた。彼も民農園でりった仲と過ごすが増え、妻がいなければ何もできない活ではなくなっていた。
末に帰省すると、の台所は以と違っていた。隆の調料が並び、蔵庫には自分で作った煮物があった。
帰省、町内会の女性たちが私の退職祝いを改めていてくれた。隆は席で「妻はで第のを楽しんでいます」と紹介した。その言い方に、私はさな違を覚えた。
帰宅、「楽しんでいるだけではない。料を受け取り、失敗して、責任を負って働いている」と伝えた。隆は、褒めたつもりだったと満そうにした。
「あなたの仕事を、毎会社へ遊びにって楽しそうね、と紹介したらどうう?」
夫はようやく違いを理解し、翌、町内会に会った「妻は児童読支援員として契約を更した」と言い直した。誰も気に留めなかったかもしれない。それでも、私には必な訂正だった。
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方で、私も隆の変化を都よく受け取っていた。料理ができるようになったのだから、もう寂しくないだろうとっていた。だが夫は、夕をでべるが続くとテレビへ話しかけることがあると打ちけた。
「帰ってきてほしいと言えば、束縛になるとって言えなかった」
私は、希望を言うことと決定することは違うと、耶へ話したのと同じ言葉を夫へ返した。「帰ってきてほしい」と言われても、私には残る選択がある。何も言われなければ、私は夫の寂しさをることもできない。
その夜、私たちは帰宅の暮らしを初めて具体に話した。隆は毎緒に事をしたい。私は週回は図館や友の活に参加したい。結論はなかったが、“妻はにいるもの”ではなく、の希望として交渉できた。
翌朝、隆は煮物をさな容器に詰め、へ持っていけと言った。私は受け取り、代わりに青葉町の豆を渡した。世話を方通にしないさな交換だった。
更の、私は仕事できな判断を任された。町が移図館の予算を減らし、部のか所を留所からす案をしたのだ。利用数だけを見れば理だったが、そこにはを運転できない齢者と、登で自宅にいる学がいた。
以の私なら、だけで全便維持を求めただろう。
今回は運費、利用冊数、訪問頻度を調べ、回を回に減らす代わりに、集会所の交換箱と郵送貸を組みわせる案を作った。
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