"夜勤明けに締め出された私――15分後の「さようなら」" 第7話
7分の振込先
夜子さんのの座卓に、私は細の写しを置いた。義母の言葉をそのままにしないため、関係するだけで確認したいと頼んだ席だった。
向かいに義母と拓也、脇に修さんが座っている。夜子さんがお茶を運んできたので、私は反射にちかけた。
「座っていて。今はあなたの話を聞くんだから」
そう言われ、膝に置いたを戻した。
義母は私の持ってきたを見ると、ため息をついた。
「まわせてあげたことまで、なかったことにするつもり?」
「していません。私が活費をしていたことを、確認していただきたいんです」
私は送先と額を見やすくまとめた1枚をに置き、その横にの細を並べた。関係のない取引は伏せてある。
「毎10万円。7で84回、計840万円です。振込先は、お母さんから指定された座です」
夜子さんがに顔をづけた。義父は先に計を見て、それから1枚ずつ細をめくった。拓也は、私の指が示すを目で追っている。
義母だけがに触れなかった。
「そんな、昔のことまで持ちして」
「昔だけではありません。先の分もあります」
私はいちばんしい記録を示した。最まで同じ座だった。今の催促のLINEにも、おを受け取ってきたことが分かる言葉が残っている。
「では、毎受け取っていたのね」
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夜子さんが聞くと、義母は急にになった。
「活していれば、それくらい必でしょう。べて、お呂にも入っていたんだから。嫁がに入れるおなんて、当たりじゃない」
「あなたが私に言ったのは、緒にいた頃も真由さんは自分にしかおを使わなかった、という話よ」
義母のが閉じた。私は細の端を揃えた。印字された数字を見ていると、振り込みをした朝のことが浮かんだ。夜勤の休憩に携帯から送ったもあった。体調を崩して寝ていたも、額は変えていなかった。
「私の分の活費が含まれていたことは分かっています。そのおを、今全部返してほしいと言っているのではありません」
私は義母を見た。
「でも、何もさずにんでいたとは、もう言わないでください」
義母は湯みにを伸ばし、をつけないまま置いた。
「おだけせば、それでいいというものじゃないでしょう。のことだって」
拓也がさく頷きかけたので、私は携帯をいた。表示したのは、先届いた彼自のメッセージだった。
「私がいなくなってから、事と洗濯をどうすればいいか、連絡が来ています。以は誰がしていましたか」
「それは、急にいなくなったからだろ」
「に入れないようにしたのは、あなたたちです」
拓也は返事をせず、自分の携帯を裏返した。
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私のでは見せていた苛ちを、叔母のでは抑えようとしていた。
義母が義父の方へ体を向けた。
「私はね、お父さんが帰ってくるに、普通の暮らしに戻したかっただけなの。真由さんが勤になって、夜はにいてくれたら」
「病院にまでったそうだな」
義父の言葉に、義母は目を伏せた。
私は、勤務の変更を望んでいないことを本から伝えたと説した。義父には会うに経緯をらせてあった。ここで初めて聞く夜子さんは、私の話を最まで聞き、義母に尋ねた。
「真由さんには、その暮らしを望むかどうか聞いたの?」
「私だって若い頃は、聞いてもらえなかったわよ」
義母の声がくなった。私は細を押さえていたをした。
「お母さんが変だったことを、私に同じようにさせる理由にはしないでください。私は、その暮らしには戻りません」
夜子さんのの計が鳴った。誰もすぐには話し始めず、私はを自分のへ引き寄せた。必なことは、もう机のにした。
義父がゆっくりをいた。
「真由さんが戻って、今まで通りにしてくれるとうのはやめよう。これからの計は、母さんとわしで確かめる」
「そんな、私が勝に使ったみたいに」
「どう使っていたかを確かめると言っとる。わしも任せきりにしていた。ここからは緒に見る」
義父はそのまま拓也に向き直った。
「おも、自分でむ所を考えなさい。37歳だ。いつまでも親ので、誰かが飯も洗濯もやってくれるとうな」
拓也が姿勢を正した。
「今すぐろってこと?」
「期限も費用も、改めて話しう。だが、何も変えずに済ませるつもりはない」
義母は息子の方を見た。拓也は私のの細を見ていた。どちらも、相が先に何かを引き受けてくれるのを待っているようだった。
帰り際、夜子さんが私に、話してくれてありがとうと言った。私は見送ってくれるの目を見て、をげた。
駅に着くに、拓也から連絡が来た。
《2で別のところにむなら、もう度考えてくれないか》
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