"臨月の私を追い出し、新居を売ろうとした義母" 第9話
最初の会社ではなく、個ブローカーを通じた報だった。観写真、取り、希望価格、空予定まで掲載されている。写真の部は、理恵がへ運び込まれるに撮したものだった。
広告には、《所者赴任予定》《妻子里帰り、そのまま転居》とかれていた。健太の張は赴任へ、私の実への泊は恒久転居へ変えられている。嘘は、事実の部を材料にすると信じられやすい。
真紀は掲載元へ削除を求め、どこから報を受け取ったか照会した。投稿者は理恵ではなく、翔太ので産関連の個事業をしている男性だった。正式な宅建物取引業者ではなく、購入者を紹介すれば謝礼を受け取る約束をしていた。
その男性は、翔太から《親族売買なので続きは簡単》《所者の兄夫婦は転居を決めている》と聞かされていた。報酬は成約に50万円。正規の仲介数料より曖昧で、物件を紹介しただけという形にするつもりだった。
真紀が連絡すると、男性は自分も騙されたと主張し、すぐ広告を消した。しかし、削除に3組へ資料を送り、2組へ観を案内している。私たちのが無になるとして、健太の張予定と私の健診まで伝えていた。
その報を持っていたのは美代子だけではない。理恵がへみ始めた際、蔵庫のカレンダーを撮し、翔太へ送っていたことがメッセージ履歴から分かった。
広告
健診は、内覧者と私が鉢わせしないために利用されていた。
私は、自宅の予定表を族へ見せること自体が怖くなった。だが、すべての予定を隠して暮らすのも現実ではない。夫婦で共するカレンダーはしいアカウントへ移し、の予定表には詳細をかず、必な刻だけを記すようにした。
健太は、母や妹へ今切予定を教えないと言った。私は、切という言葉がく続かないことをっていた。必なのはな絶縁宣言ではなく、何を共し、何を共しないかを面ごとに決める習慣だった。
そこで、音の写真、面会、私たちの旅・張、の修繕報を、本の同なく親戚へ回さないという夫婦内のルールを文にした。夫婦で規則をくことへ健太は最初照れたが、の“分かっている”が何度も崩れたあとでは、確認できる形が必だった。
翔太は、が売れればカードローンを返せるとり、友へ買主探しを頼んでいた。美代子と理恵が類をめる、彼は別の経で売却報を広げていたのだ。黙って従っただけという説は崩れた。
健太は義弟へ、今の連絡を弁護士経由にすると告げた。翔太は子どもたちまで族から切りすのかと責めたが、夫は甥姪との関係と、父親の債務・為を分けた。
広告
子どもの誕には祝いを送るが、親の借を払う理由にはしない。
私は、自宅所が広がったことにいをじた。産の眠もなり、玄関の通が鳴るたび悸がした。健太は「もう丈夫」と言わず、警備会社へ相談し、定期は巡回を増やした。カメラの通は夫の端末を優先し、私が夜に確認し続けなくてよい設定へ変えた。
それでも、私自が報から完全に切りされるのは嫌だった。朝と夕方に度ずつ履歴を確認し、異常があれば夫婦で記録する。守られるために何もらされない状態も、別の形で選択を奪われるからだ。
警察の捜査とは別に、私たちは民事の損害を理した。鍵交換、警備化、壁との修理、弁護士相談、産報削除。計は約86万円になった。これに、無断使用による精神負担や類偽造の問題をどう扱うかを加える。
美代子は、費用を全額自分が払うから終わりにしてほしいと再び申した。私たちは拒否せず、誰の為に対する支払いかを分けるよう求めた。義母が全部払えば、理恵夫婦はまた母親に処理してもらったことになる。
協議の結果、美代子、理恵、翔太が、それぞれの関与に応じて原状回復費と防犯費を負担する案をした。美代子は実印持ちしと産相談、理恵は署名・サロン用品搬入、翔太は無断広告と器運搬。
広告
おすすめ作品
-
完結第15話
認知症の父を「逮捕しろ」と叫ぶ姑――孫の一言で形勢逆転
夫を突然亡くした佳苗は、幼い二人の子どもを育てながら、認知症になった父の介護も引き受けることになった。心身ともに限界を迎えるなか、支えになってくれたのは小学六年生の息子・亮太だった。家族で父の実家へ引っ越し、ようやく穏やかな暮らしを取り戻したかに思えたが、何かにつけて佳苗を責める姑が、またもや騒ぎを起こす。ある日、仕事中の佳苗に亮太から緊急の電話が入った。急いで帰宅すると、家の前にはパトカーが。家の中でいったい何が起きたのか。姑の言い分に対し、亮太が語り始めたのは……。祖父母と孫|嫁姑|絶縁|親子関係|介護|認知症1.6万字5 62 -
完結第10話
父の葬儀中「飯を作れ」と怒鳴った夫に、参列者が…
父の葬儀で喪主を務める美穂のもとに、夫・健一から何度も電話がかかってきた。用件は「今すぐ帰って飯を作れ」という身勝手な要求だった。二十年間、夫の暴言と厳しい金銭管理に耐えてきた美穂。父との最後の別れさえ邪魔され、ついに参列者の前で夫の怒声が響き渡る。すると、最後列に座っていた一人の男性が立ち上がった。その人物は亡き父の教え子で、健一とも思いがけないつながりがあった。因果応報|怒り|夫婦|親子関係|修羅場1.6万字5 1863 -
完結第15話
義母の老人ホーム代120万円を勝手に約束した夫
医療機器メーカーで働く結衣は、結婚以来、夫の翔太と義母の幸子に頼まれるまま、家電の買い替えや旅行代を負担してきた。月7万円の仕送りも、半分出すと約束した夫は一円も払わない。それでも家庭を壊したくない一心で我慢していたが、義母はついに結衣の勤務先へ送金を催促する電話をかけてくる。さらに夫は、義母が希望する高級老人ホームの入居金120万円まで、結衣に無断で支払う約束をしていた。夫のスマホに届いた一通のLINEをきっかけに、結衣は自分の人生を取り戻す決意をする。人生逆転|嫁姑|夫婦|絶縁|介護|金銭問題2.7万字5 6 -
完結第15話
誕生日に姪を選んだ夫、3年後の再会で絶句
読書好きで控えめな陽菜子は、誠実だと信じていた夫・高尾と穏やかに暮らしていた。ところが三十歳の誕生日、夫は姪の百花を連れて現れ、妊娠を告げたうえで離婚届を突きつける。「子供ができないお前が悪い」と責められ、家まで追い出された陽菜子は、誰も自分を知らない町で新しい生活を始める。やがて高校時代の同級生との再会をきっかけに、少しずつ前を向けるようになっていく。そして数年後、偶然出会った元夫と姪の前で、思いがけない出来事が起こる。因果応報|人生逆転|夫婦|親子関係|修羅場|不倫2.1万字5 104 -
完結第15話
「一緒に暮らそう」親切な男性に質問すると、顔色が変わった
夫を亡くして四年、六十八歳の静子は、一人暮らしを気ままに楽しんでいた。そんなある日、親友の千鶴から、買い物袋を持ってくれる親切な男性・佐藤の話を聞く。七十四歳の佐藤は千鶴に同居を申し込み、千鶴も久しぶりの出会いに心を弾ませていた。ところが、静子にも佐藤が近づいてくる。しかも、千鶴に話したのとよく似た言葉で同居を持ちかけてきたのだ。静子が何気なく尋ねた一つの質問から、男性の思わぬ本音が見え始める。人生逆転|孤独|第二の人生|修羅場1.4万字5 72 -
完結第15話
母が泊まらない理由
念願の一戸建てを購入した直は、離れて暮らす母・かず子のために、二階で一番日当たりのいい部屋を客間にした。ところが、初めて遊びに来た母は、夕食を終えるなり「そろそろ帰るわね」と言い出す。布団まで用意したのに、なぜ泊まってくれないのか。納得できない直は、何度誘っても断る母の態度に苛立ちを募らせる。一方、妻の咲には、毎日使いたくても使えない部屋があった。良かれと思ってした親孝行。その陰で、直が見落としていたものとは。嫁姑|夫婦|親子関係1.5万字5 193 -
完結第12話
150万円を払わせたママ友、次は寿司300万円
夫の昇進祝いで家族とレストランを訪れたひまり。楽しい食事の最後に告げられた会計は、なんと150万円。原因は、顔見知り程度のママ友・ぽて子一家が大量の料理を注文し、勝手にひまりへ支払いを押しつけたことだった。仕方なく立て替えたものの、返金を求めると渡されたのは、まさかのポテトチップスの空袋。しかも数日後、ぽて子は高級寿司店で新たな計画を立て始める。「ママ友なんだから払って当然」と言い張る一家に、ひまりが取った行動とは?因果応報|夫婦|真相|親子関係|金銭問題|修羅場1.2万字5 867 -
完結第12話
毎朝「出ていけ」と怒鳴る隣人、測量の日に顔色が変わった
「引っ越しなさい!」毎朝七時、向かいの家の奥さんに怒鳴られる六十八歳のしず子。生まれ育った家を手放す気はないが、理由のない嫌がらせは日に日にひどくなり、相手の夫まで引っ越しを勧めてくる。しず子は言い返す代わりに、毎日の出来事をノートに書き留めていた。そんなある日、隣人の土地売却をきっかけに境界の測量が行われる。測量士が示した一本の線と、亡き祖父が残した古い封筒。そこには、長年の隣人関係を覆す意外な約束が隠されていた。怒り|真実|修羅場1.3万字5 446