みかん小説
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"夫に捨てられた盲目の妻が隠していた秘密" 第19話

吉夫は子からがり、咲の差しした腕にしっかりとを添えながら、自らの歩、また歩と砂を踏みしめている。

かつて、夜の寂れたサービスエリアで、咲を突きばした男がいた。 『おみたいな目も見えないお荷物は、そこで杖でも振ってろ』 ――そう嘲笑い、暗へ置きりにした男。

その男は今、太陽の度と届かない数百メートルの暗黒の底で、終わりのないツルハシの音に怯えながら、自らが犯した罪のさに泣き叫んでいることだろう。 誰からも顧みられず、誰からもされず、ただ孤独ので朽ち果てていく運命。

だが、暗を捨てった咲のには、今、息を呑むほどに美しい、あふれる世界が果てしなく広がっていた。

「綺麗ですね、お義父さん」

咲が空を見げる。 茜の切れから、夕陽の眩い条が幾筋も面へとり注ぎ、波の絨毯のように輝かせている。

吉夫は咲の横顔を見つめ、く、温かい笑みを浮かべた。

「ああ……本当に、綺麗だ。私ので、今が番美しい夕暮れだよ、咲さん」

「ええ。……きましょう、お父さん。私たちの、しいへ」

は微笑みい、並んで歩みをめた。 支えが、の砂浜のく、しっかりと伸びていく。

失われたは、ただの力ではなかった。

を信じる。 悪に屈しないさ。 そして、血縁を超えて結ばれた、真実の

たいサングラスを投げ捨てたあのから始まった物語は、今、どこまでも温かく、どこまでも眩いに包まれながら、力い未来へと歩み続けていた。

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