みかん小説
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"祖父の土地を勝手に道路にされたので、自販機を置いた" 第20話

夕暮れのと、確かな音(エピローグ)

京・町のオフィス。 の夕暮れ、のがガラス張りの層ビル群を美しく染めげていた。

午。定退社のチャイムが鳴り響く、私は鞄をにデスクをった。 「宇都宮さん、お疲れ様でした! 来週のS再発プロジェクトの現調査、よろしくお願いします!」 輩の若い設計士たちに「お疲れ様、曜にね」と笑顔でを振り、エレベーターへ乗り込む。

階のロビーをると、よいが通り抜けた。 のイチョウが鮮やかな黄にづき、き交う々の音が曲のように規則正しく響いている。

私はスマートフォンを取りし、実の父からのメッセージを確認した。 『じいちゃん、今も元気に畑を耕してるぞ。次の曜は、の好きな蕎麦を打つって張り切ってる』 添付されていた写真には、靴を履いて鍬を掲げ、豪に笑う祖父の姿があった。

「ふふっ……相変わらず元気ね」

スマートフォンをポケットにしまい、私は駅へ向かって歩きした。

は誰しも、きていくで理尽な巨な力に直面することがある。 権力、財力、法律の抜け穴、そして勝な悪。 真正面からぶつかれば、っ端微に砕け散ってしまうような巨な怪物たち。

だが、恐れることはない。

どんなに巨な相であっても、無理に力を誇示し、傲にしようとする者には、必ず「自らのみ」という致命な点がまれる。 ルールを正しく理解し、自分のでしっかりとを踏み締め、俵際まで引きつけて――クルリと躱して投げばせばいい。

カツ、カツ、カツ。 アスファルトを踏み鳴らす私の音は、力く、どこまでも軽やかだった。

巨なタワマンがなくても、は自分ので空を見げることができる。 自分ので耕したにち、自分の力でを切り拓いていく。 それこそが、どんないビルよりも尊く、揺るぎない、本物の誇りなのだから。

夕暮れのの雑踏のへ、私の背筋の伸びたが、真っ直ぐに、どこまでもく伸びていった。

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