みかん小説
本棚

"ロッカー裏の花嫁" 第6話

すでに令状を取っています。今の午から始めます」

その瞬は完全に崩れた。

「やめてください……私が話します。全部話します」

は録音のスイッチを入れた。

は震える声で語り始めた。

1991511は朝から定だった。彩が婚旅くことをっていた。の夜、最に会おうと話したが、彩に断られた。

「先輩、もうやめてください。私は結婚したんです」

それでもは諦められなかった。

10ごろ、夫婦の居ので待った。午345分、匠と彩がに乗っててきた。は自分のいトヨタ・クラウンで尾を始めた。

45分ごろ、匠たちの柄サービスエリアに入った。を追った。

彩がからりるのを見た。いワンピース姿で、財布だけを持って建物へ向かっていた。匠はの横でタバコを吸っていた。

呼吸した。

「これが最のチャンスだ」とった。

トイレのくで待ち、彩がてきたところへづいた。

「あや」

彩は驚いて振り返った。

「先輩……なぜここに?」

しだけ話をしよう」

「私、今、婚旅なんです。夫が待っています」

「5分だけでいい」

彩は周囲を見回した。所で騒ぎになることを恐れたのか、最にはさく頷いた。

「5分だけですよ」

2は駐た。に乗った。

「先輩、何を話したいんですか」

広告

はエンジンをかけた。

「ちょっと静かなところにこう」

「だめです。夫が待っているんです」

しかし、はすでにしていた。

り、けのないへ入った。が止まったのは、静かなだった。

「なぜ俺を選ばなかったんだ。俺がそんなにだめなのか」

「そういうわけじゃありません。私はもう結婚したんです。帰らせてください」

彩がドアをけようとすると、は彼女の腕を掴んだ。

かないでくれ。俺とやり直そう」

「先輩、目を覚ましてください」

婚しろ。俺と結婚しよう」

「狂ってます。してください」

彩が叫んだ。

その瞬は理性を失った。

彼は彩の首にをかけた。

彩は抵抗した。もがき、腕を振り、逃げようとした。しかし、やがてきはくなった。

に返った、彩がかなくなっていることに気づいた。

内で30分ほど泣いたは証拠を隠すことを考えた。遺体をトランクに移し、さらに奥へ向かった。を掘り、遺体を埋めた。

に戻った、助席に彩の財布が落ちていることに気づいた。

柄サービスエリアへ戻った。午530分ごろだった。

へ入り、周囲を確認した。そしてロッカーのに財布を置き、ろへ押し込んだ。財布は壁とロッカーの隙へ落ちた。

540分、はインターチェンジを通過した。

広告

6、公衆話から友話をかけた。

「俺、変なことになった」

513、会社を辞めた。

それから11は罪を抱えたままきていた。

が終わると、取調は静まり返った。

く息を吐いた。

「遺体を埋めた所はどこですか」

は震える声で答えた。

「静岡周辺のです。11のことなので、正確には覚えていません」

200295は警察とともにへ向かった。

捜索は難航した。11というは、形も記憶も変えていた。警察官たちはを何度も歩き、の根元を確認した。

そして2から骨が発見された。

DNA鑑定の結果、それは鈴彩と確認された。

彼女は、ようやく族のもとへ戻ることができた。

2002920は殺罪で起訴された。

裁判が始まると、検察は厳しく追及した。

「被告は計画に被害者を尾し、無理やりに乗せ、殺害しました」

弁護側は反論した。

「被告はただ話をしたかっただけであり、突発に起きた事故です」

しかし裁判官の判断は厳しかった。

「被告為に弁解の余はありません。な執着により、1の女性のを奪いました」

2003215

最終判決が言い渡された。

「被告に懲役25を言い渡す」

法廷には遺族たちが座っていた。

夫の佐藤匠は、判決を聞いた瞬、肩を震わせた。

「あや、ごめん。君を守れなくて」

彩の母親は、っていられないほど泣き崩れそうになっていた。父親は唇をく噛み、ただを見つめていた。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: