"七五三の不要人物" 第6話
必以に派に見せるための暮らし。
それらを支えていたのは、族のではなかった。
私の財布だった。
支えがれれば、傾くのは当然である。
し厳しい言い方かもしれない。
けれど、見栄という建物は、台がならに濡れただけで崩れる。
瑠帆からも、度だけいメッセージが届いた。
悪気はありませんでした。
きちんとした族の形を残したかっただけです。
私はしばらく画面を見つめた。
悪気がなければ、を物といてよいのだろうか。
悪気がなければ、をしたを写真から消してよいのだろうか。
私は文だけ返信した。
悪気のないままを傷つけるのなら、なおさら距が必です。
それ以は、何も送らなかった。
の初め、郵便受けにさな封筒が入っていた。
差は、莉都だった。
には折りのと、たどたどしい文字でかれたが入っていた。
おばあちゃんへ。
のきんちゃく、つかっています。
おばあちゃんと、しゃしんをとりたかったです。
私は玄関に座り込んだ。
涙が粒ずつ、畳へ落ちていった。
莉都には何の罪もない。
の見栄も、嘘も、都も、まだ分からなくてよいのだ。
私は便箋を取りした。
莉都へ。
巾着を使ってくれてありがとう。
いつかまた、おばあちゃんと緒に写真を撮りましょう。
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そういて、で余った布から作った桃の髪飾りを添えた。
のをかたどった、さな飾りだった。
私は、武志夫婦との関係を無理に元へ戻すつもりはない。
破れた布は、すぐに縫えばよいとは限らない。
傷んだ所を見極め、残す部分と切りす部分を決める。それもまた、仕て直しの仕事である。
の関係も同じなのだ。
族だからといって、何をされても笑って許す必はない。
をすことと、切にされることは、まったく別の話である。
その朝、私はの簾をした。
がりの空には、淡いが差していた。先の鉢植えには、さな芽が顔をしている。
私は着物の襟をえ、作業台のにった。
もう、誰かの写真に入れてもらうために、自分をく扱うことはしない。
誰かが決めた「族の形」の端に、無理につ必もない。
私には、私の居所がある。
私は私の所で、背筋を伸ばしてきていく。
古い柱計が、静かな内にを告げた。
私はしい布を広げ、針に糸を通した。
切りしたからこそ、縫い始められるものもある。
窓から入ったのが、作業台のをるく照らしていた。
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