"消えた23人の観光団" 第3話
ガソリンスタンド、交差点、コンビニ、沿いの舗。
黒いワゴンは福岡空港かられ、やがてへ向かった。
午1頃。
糸島方面へ入った。
さらに郊の細いへ曲がると、カメラのない農帯のへ消えた。
鈴は図を広げた。
「最に確認できたのは?」
「この交差点です」
その周辺には田畑と、沿いの集落が点していた。減で空きもく、夜になれば通もほとんどない。
翌朝、捜査員たちは元の交番警察官を伴って周辺へ入った。
狭い農。
放置されたビニールハウス。
に覆われた宅。
交番の警察官が説した。
「この辺りは10から気にが減りました。今は空きの方がい区もあります」
捜査員たちは軒ずつ確認した。
4軒目までは、使われていないだった。
5軒目。
母の裏に古い倉庫があった。
建物自体は錆び、壁も褪せている。
だが扉だけが自然だった。
しい京錠が掛かっている。
倉庫のには、最何度もが入りしたような轍が残っていた。
鈴は元を見た。
「ここだ」
捜索の続きを取り、扉をけた。
たい空気と同に、独特の消毒薬の匂いが流れてきた。
倉庫の奥には型凍庫が2台。
反対側にはステンレス製の作業台。
そのに医療用とわれる器具が並んでいた。
「病院じゃないですよね、ここ」
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誰かが呟いた。
鈴は答えなかった。
凍庫へづいた。
1台目。
は空だった。
だが底の隅に、拭き残されたような赤黒い跡があった。
2台目も同じだった。
さらに内部の隅から、さなビニール袋が見つかった。
国語が印刷された医療用ラベルが貼られている。
通訳を介して確認すると、臓器の保に使われる医療用品を示す記載だった。
倉庫全体から採取した痕跡は、すぐにDNA鑑定へ回された。
そのの夕方。
田博士から連絡が入った。
「凍庫の血液ですが、田裕さんだけではありません」
鈴は受話器を握り直した。
「何です?」
「最3です」
捜査本部の空気が変わった。
田を狙った事件ではない。
「残り2を方者と照してくれ」
2。
1は伊藤正、39歳。
成田空港くでさな民宿を経営していた男性だった。
105、宿泊客を見送ったに姿を消している。
もう1は田志郎、35歳。
横浜華の従業員。
1013の夜、勤務を終えて帰宅途に方が分からなくなっていた。
3には職業の共通点があった。
観客や旅者と接する会がい。
そして最に確認された所が、空港、港、観の周辺だった。
鈴は関方を含めた最の方届を机に並べた。
「この1かだけで17件……」
普段よりらかにい。
特に30代から40代の男性。
職業はタクシー運転、宿泊施設関係、従業員、代運転。
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「偶然じゃない」
鈴は、929以の入国記録を調べるよう請した。
対象となった国観客は5万を超えていた。
数かけてずつ国記録を照した結果、23の国観客について、予定された帰国に国した記録がないことが判した。
それだけなら法滞や予定変更の能性もあった。
しかし23全員が別々の観団体に所属していた。
さらに、その半が40代から50代の単男性だった。
鈴は名簿の写真を机へ並べた。
そのには、929に佐藤入国審査官が対応した王建民の顔もあった。
「この23、入国の映像を全部してくれ」
映像を洗い直す。
やがて、つの事実が浮かびがった。
23のうち7が、入国したそのに福岡ターミナルくで同じ黒いワゴンへ乗り込んでいた。
観団体へ参加するために来たはずなのに、ホテルへ向かうに別のへ乗っていた。
鈴は映像を見つめながら言った。
「初から組織されていたんだ」
誰かがから犯罪へ巻き込まれたのではない。
最初から。
本へ入国した瞬から。
別の目があった。
黒いワゴンの追跡は、福岡だけでは終わらなかった。
929、ターミナルくから7を乗せたは速をへみ、その、複数の監映像に断続に映っていた。途でを替えた能性もあったが、千葉県内の古い業団へ入る同型両が確認された。
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