みかん小説
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"家賃55万の置き土産" 第12話

結婚式のアルバムも。

へ。

預けた。

けれど。

咲斗から。

届いただけは。

しばらく。

元に。

置いておこうとった。

しい部で暮らし始めて半が過ぎた頃、私はようやく活のリズムを取り戻していた。朝は自分のためにコーヒーを淹れ、仕事が終わればべたいものを買って帰る。夕が総菜だけのがあっても、「際が悪い」「こんな料理では駄目だ」と言うは誰もいない。

薬剤師として正社員へ戻った仕事は、っていたより忙しかった。しい舗では輩の指導も任され、最初の数かは毎覚えることばかりだった。それでも仕事の疲れと、へ帰りたくない疲れはまったく違うのだと、私は初めてった。

はマンションの最寄り駅へ着くだけで、体がくなるがあった。

は義母に。

何を言われるだろう。

を。

作らなければ。

掃除が。

りないと。

言われるかもしれない。

慎也は。

帰ってくるだろうか。

そんなことを。

識に。

考えていた。

今は仕事が変でも、玄関をければ自分だけの部がある。

誰の嫌も取らなくていい。

誰かに「役割」を与えられることもない。

慎也については、そのほとんど報を聞かなくなった。

度、共通のから、義母との暮らしがかなり変らしいと聞いた。義母は以より腰がくなり、事も分にできないため、慎也が仕事をしながら事や買い物を担っているという。

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真理子との関係は終わったらしい。

慎也は再婚も考えていたようだが、真理子は義母との同居を望まず、さらに婚問題が現実になった途端にの関係は急速にめていったという。

咲斗夫婦は、義母のへ戻らなかった。

さなアパートで3暮らしを始め、咲斗も以より定した仕事を探し始めたと聞いた。決して余裕のある活ではないだろうが、なくとも「誰かが賃を払ってくれる」という提ではなく、自分たちの収入にった暮らしを選んだ。

義母にとって。

それは。

望んでいた。

未来では。

なかった。

孫を。

こので。

育てる。

と。

根の

暮らす。

息子も。

そばにいる。

そのために。

邪魔だとった。

嫁を。

追いした。

ところが。

実際に。

残ったのは。

自分と息子の。

だけ。

だった。

しかわいそうだとわないわけではない。

けれど、それは私が戻って埋める穴ではない。

の私なら、「お母さんも寂しいんだろう」と考え、またを差し伸べていたかもしれない。今は、相いやることと自分を犠牲にすることは違うと分かっている。

ある休

私は昔のマンションがあった駅のくへ買い物にった。

偶然。

あの居酒を。

通った。

簾は。

今も。

同じ。

瞬。

入ろうかと。

迷った。

けれど。

やめた。

を。

確認するために。

戻る必は。

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もうない。

そのまま駅へ向かう途、スマートフォンが鳴った。

咲斗からだった。

《まゆ子さん、このありがとうございました。子どもがもうきくなったら、度会ってもらえませんか》

私はを止めた。

すぐには返事をかなかった。

元夫の息子。

血はつながっていない。

婚した以

法律の。

族でも。

ない。

だからこそ。

今度会うなら。

「母親役」

としてではない。

誰かに。

言われたからでも。

ない。

私が。

会いたいと。

えば。

会えばいい。

し考えてから、返信した。

《もちろん。落ち着いた頃に、みんなでご飯でもべましょう》

送信すると、議なくらい気持ちが軽くなった。

13、私は慎也から「無理に母親にならなくていい」と言われて結婚した。それでも義母からは母親になろうとするなとざけられ、最には「母親役はもう終わった」と勝に役目を解かれた。

妻。

嫁。

継母。

計を。

支える

義母の。

話し相

事を。

する

私はずっと。

誰かから。

与えられた役割ので。

自分の価値を。

しようとしていた。

けれど。

もう。

その必は。

ない。

私は私として働き、自分で稼いだおで自分の部へ帰り、べたいものをべる。会いたいには会い、傷つけるからはれる。それだけの単純なことを選べるようになるまで、私は45もかかってしまった。

あの

義母は。

までにていけ」

と言った。

私は。

本当に。

ていった。

しかも。

自分で買った。

まで。

全部。

連れて。

賃55万円の。

現実も。

緒に。

置いてきた。

あのの義母は、私を追いせば咲斗たちとの幸せな活が始まるとっていたのだろう。

私もまた。

あのから。

追いされた。

っていた。

今なら。

し違う。

あの

私は。

追いされたのではない。

13

自分を。

縛っていたから。

るきっかけを。

もらった。

だけだった。

夕方、自宅へ戻り、しく買ったさなソファへ腰をろした。窓のには級マンションの夜景もなければ、広いリビングもない。それでも、ここには私に「ていけ」と命令するも、「族なんだからしろ」と役割を押しつけるもいない。

私は蔵庫から自分の好きなプリンを取りし、テレビをつけた。

誰かのために。

した。

夜ではない。

誰かの。

嫌を。

気にする。

夜でもない。

私自のための。

静かな夜。

だった。

そして私は。

その静けさを。

今までで番。

贅沢だとった。

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